[烏露戦争] パラダイムシフト

ご存じの通り、ロシアがウクライナに侵攻し戦争が始まりました。
ロシアの言い分はウクライナ東部のロシア系住民の保護。ですが欧州最後の独裁国家かつロシアの忠実な子分であるベラルーシ経由でぐるっと回り込んでウクライナ北部の首都キーウを攻撃するなど、“ウクライナのベラルーシ化”が最低目標であることは明確です。

そんで NATO は出てこない。
アメリカは世界の警察であることを降りたし、EU はエネルギーでロシアに依存してる。プーチン大統領も出てこないであろうことを確信して侵攻したんでしょう。

あとはキーウを蹂躙しゼレンスキー・ウクライナ大統領を排し勝利宣言を出してミッションコンプリート、と思ったら。
これ書いてる 2022/03/02 Wed 現在、様々な情報はあるものの戦線は膠着状態。まさか 1 週間経っても首都制圧出来ていないとは。
ロシアのメディアが侵攻 2 日目用に準備してた戦勝記事をおもらしするなど、つまり 2 日で終わる予定だったのでしょうけども。

なもんだから国際世論の風向きも変わってきてる印象。
欧州各国はエネルギー問題を棚上げしてウクライナへ武器を供給開始。今後 NATO が参戦してくる可能性も出てきました。
はたしてこっからどうなるか。

日本も他人事ではなく。
プーチン氏は北海道のアイヌ民族をロシアの先住民族と認定してるので、同じ理論で北海道に侵攻してくるかも知れません。
そんでロシアは積極的に核を脅しに使ってます。
残念ながら核には核で相対するしかないことが証明されてしまったので、非核三原則堅持が果たして今後の世界秩序的に正しいのか否かも今後議論されることでしょう。同様日本国憲法 9 条も。

ロシアをある意味でけしかけた中国の動きも怖い。
ロシアがどうなるか、世界がロシアをどうするか、で台湾の扱いも変わるでしょうが ―― その先には尖閣諸島、そして沖縄があります。

そして国連。
拒否権を持つ安保理常任理事国が当事者となると途端に機能不全に陥り何も出来ない組織を我々は今後も有り難がたがって維持するべきなのか否か。
国際連合消滅の日は近い。のかも。

烏露戦争の結末がどのようになるにせよ、世界は変わらざるを得なくなりました。おそらくはあまり良くないカンジに。
世界終末時計、1m 切ったんじゃないかな……。

あと今後ジュネーブ条約も SNS 時代への適応が求められますね。
尋問を SNS に晒す = 相手国の世論誘導に寄与はするけど、これは捕虜に対する精神的拷問ではないかとも考えられます。