[Film] 『劇場版 NARUTO』の感想

『劇場版ポケモン ビクティニと黒き英雄ゼクロム』及び
『劇場版 NARUTO ブラッド・プリズン』の
ネタバレを若干含みます。

『白き英雄レシラム』に続いて黒の方も見てきました。
黒って事で白に比べ若干アダルトなふいんき。音楽が。
あとは冒頭でドレッドが説得に向かった集落が違ってたり、左右逆だったり、一部ポケモンが色違いだったり、ドレッドのポケモンが違ってたり。ピカチュウの技も違ったかしら。
まあポケモン興味ない者からすると 2 本にする意味がわかんない。レシラムとゼクロムのどっちが味方か、ってだけで 2 本になってるし。確かに、例えば『白き英雄レシラム』の 1 本だけだとポケモンホワイトを買った子が「なんでゼクロムが味方じゃないの!」ってなるだろうけども。しかしそういう理不尽を経験して子供は大人になっていくものなのです。
ちなみにわしはレシラムが好き。尾がジェットエンジンぽいし。

劇場版 NARUTO ブラッド・プリズン [★★☆☆☆]

そもそも NARUTO 読んだことありません。すみません。
あ、忍者モノだっていうのは知ってます。
……なんで見たのか? せっかくのフリーパスなんだから上映中の全映画コンプリートしたいじゃないですか! それだけです!

主人公のナルトさんは濡れ衣の上忍暗殺容疑で投獄されるわけですが ―― そこで脱獄未遂 2 回、監獄の長にケンカ売ること 2 回、懲罰房送り 3 回。……何度も同じような絵を見せられて序盤で疲れました。

バトル時、効果音ミュートして BGM のみ聞かせる、って演出は格好良かったです。そのメロディも終わって鳴ってるのはストリングスだけ、そしてストリングスも切れようかってときにナルトさんの逆襲。

仙人モードって言うんですか、パワーアップするやつ。
最初の全く意味なかったよね……。わざわざ懲罰房に分身置いてきたのに。
2 度目のはまあなんとか。でも結局やられちゃったけど。
ていうか竜舌さん、なに一緒に刺さっちゃってるの……。

里の命の重みとか掟とか、ナルトさんのスペックであるとか、そういう予備知識が絶対に必要な作品でしたな。じゃないとまるで判りません。実際判りませんでした。

[Film] 感想:映画2本

『コクリコ坂から』及び
『劇場版ポケットモンスター ビクティニと白き英雄レシラム』の
ネタバレを若干含みます。

TOHO 上大岡の現在の上映作品。

ミクロの決死圏(午前十時の映画祭)
コクリコ坂から
ロック~わんこの島~
カーズ 2
トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン
劇場版ポケットモンスター ビクティニと黒き英雄ゼクロム
劇場版ポケットモンスター ビクティニと白き英雄レシラム
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
アンダルシア 女神の報復
劇場版 NARUTO ーナルトー 2011
小川の辺

川崎 & ららぽーと横浜で上映中の作品のうち、08/05 までもの。

荒野の七人(午前十時の映画祭)
ハングオーバー !! 史上最悪の二日酔い、国境を越える
デビル
劇場版 戦国 BASARA ーThe Last Partyー

さすがにコンプリートは無理か……。
上大岡限定なら残り 3 本だしいけそうだけど。

コクリコ坂から [★★★☆☆]

さすがジブリ作品、本編前の予告が恐ろしく長かった。何本紹介すんの……。

オープニング。メトロノームに合わせた跳ねるようなピアノの音色が実に素晴らしい。主人公、松崎海(声:長澤まさみ)のてきぱきとした朝ご飯の支度の絵と相俟って非常に心地よい。のち入ってくる歌もいい。朝ご飯食べたくなります。見たのは昼ですが。
不在の母親のために陰膳を用意すると言った細かい描写も○。
というか、正直この OP が個人的に最も良かったと感じた部分。
この後も数回ご飯の用意をするシーンが入りますがその度にお腹が空きます。空腹時に見るのは危険です。ある意味メシ映画。

松崎家はどうやら元々病院であった建物を改装しコクリコ荘という名の下宿屋をやっている。のはいいんですが ―― 代表者は誰? 全編、高校生の海しかまともに働いてない。一応帳簿のチェックのシーンでお手伝いさんのお給料は祖母が出してるというセリフがあったけど。
妹弟も非協力的。あの時代なら姉の言うことには一も二もなく従うべきじゃないかしら。しかもその場には祖母も居たわけで、「言うことを聞きなさい」くらい言ってもいいんじゃ? 妹の方はのちのシーンでちょっとは手伝ってくれるけど、コクリコ荘唯一の男手である弟くんは一切何もせず。……あの子いらなくね?
女性だけのコクリコ荘と、男だけのカルチェラタン、という絵的な対比にも影響が出るし。

物語中盤、北斗さんの送別会にコクリコ荘へ招待された際、風間俊(声:岡田准一)は衝撃の事実を知るわけですが。……沢村雄一郎さん、そこはほんと大事なことなんだからしっかり説明しない?
しかも風間さんのお父さんも「似てきた」とか。うそを言ってはいけない。
まあその辺は“実は”ってことなのかもしれないけど。
でもそんなことをするような男の人には見えないよね。駆け落ちするくらいだし。

港南学園の理事長・徳丸さんと哲学研の男子生徒の会話。
知ってたから良かったけど、知らなかったら不興を買っていたかもしれない。
徳丸さんの仕事は出版関係であるし当然知っているであろう、という考えのもの喋ったのであればあの子スゲー策士。

この作品は声優じゃない人が声優で良かったと思います。
声優的な“過剰なお芝居”のない抑えの効いた仕上がり。時代にも合っており。

ビクティニと白き英雄レシラム [★★★☆☆]

音楽的にオススメは黒みたいで、実際に上映回数多いのも黒なんだけど、時間的な問題でまずは白。

ビクティニかわいい (*゚∀゚)=3
死に行く王様と無邪気なビクティニの絵は涙なしには見られない;;

善 vs. 悪の単純な物語ではなかったのが吃驚。
理想を叶えるためには犠牲も必要だと言うドレッド vs. 犠牲が必要な理想などいらないと叫ぶサトシ。結局この問題に解はなかったけど(あるわけないけど)、世界は○と×で片付けられるほど単純ではないのだ、と見に来てくれた子供たちに訴えかけるような内容。

あとビクティニかわいい (*゚∀゚)=3=3
すやすやビクティニをずーっと見ていたい!

気になったのは、レシラムとゼクロスはほぼ同じ場所に封じられている、というところ。なもんだから同じ絵をドレッドのときとサトシのときで二回見なければならない。演出は違うけど。そこでちょっとダレました。
同じ地下だけど次元的には別の場所、として見た目に何らかの違いを付けてはどうだったか。
ついでにロケット団が空気過ぎ。

それからビクティニかわいい (*゚∀゚)=3=3=3
特別前売券のビクティニ欲しかった!
まあ、今までポケモンやったことないけど。

[Film] 『ロック~わんこの島~』の感想

『ロック~わんこの島~』の
“完全なネタバレ”を一部に含みます。

日曜日は人多くて落ち着いて見れませんな。
土日と 1,000 円の日は映画館行かなくてもいいやー。

ロック~わんこの島~ [★★☆☆☆]

2000 年に起きた三宅島の火山の噴火による避難の過程で離れ離れになってしまった、少年と、その飼い犬ロックの物語。
……“三宅島の火山噴火”を“福島第一原発事故”に置き換えても全く違和感なし。ストーリー自体は過去で、主人公も冒頭で「みんなは忘れてしまっただろうか」と言ってたけど、2011 年の日本人にとって災害は現在進行形(しかもどちらかと言えば悪化中)でありその点非常にリアルです。

ロックかわいい (*゚∀゚)=3
しかも大型犬! 多分ゴールデンレトリバー (*゚∀゚)=3=3
大きくなったロックももふもふかわいい!
この感想で終わりでいいです!
いぬかわいい。いぬだいすき。ぬことか()笑

しかし、まあ、引っかかる部分も。
少年が島を去るときはロックが車を全力で追いかけ、ロックが少年の元を去るときは今度は少年が車を追いかける。この演出は定番ではあるけれど、ここまであからさまに同じ見せ方だとひねくれ者のわしとしては計算臭さの方を強く感じてしまい。さあここで泣いて! と言われたようでちょいと興醒め。
それから ―― 動物救護センターを手伝ってたあの大学生は“空気の読めない救いようのないバカ”ってことでいいのかしら。少年とロックを見てて良い奴にクラスチェンジした、なら東京を離れる際のセリフはもうちょっと考えてあげるべき。結局変わってないのならあのシーン全部いらない。気分悪くなるだけ。……傍観者でしかない我々観客を痛烈に皮肉ったのだ、と言われればまあ納得。

ラスト近く、4 年が経過しやっと三宅島に帰れる! となったあとの展開が非常に残念。
完全にネタバレするとロックはこの 4 年間、新しい飼い主の元で、新しい名前を得て幸せに暮らしていたのです。……その、今やよそん家の犬である“元”ロックを、少年の父親は三宅島に連れて帰ろうとします。
そういう約束だったって? でも 4 年だよね? 一緒に暮らした時間はあんたらと同じか、下手すればそれより長いよ? 4 年間世話した方は無視? さんざん家族の絆を訴えておいて他所んちの家族の絆はぶっ壊していい? 被災者の要求は全て無条件で受け入れるべき、とか明らかに間違った価値観植え付けようとしてない? それはそれで実にフジテレビらしいけど。
獣医さんは「ロックに会わせて下さい」という父親の要求を断固として断るべきだったと思うわけです。勘違いした DQN 親なんかほっときゃいい。まあ三宅島に帰る際一目見る位は良いとして、でも「ロック」と呼んではだめ。別離は飼い主である少年自身が決めたこと。忘れられてなかったことだけを喜ぶべき。

それまでのいい話が最後の最後で全て台無し。
なので★ 1 つ。
でもロックかわいいので★ 1 つおまけ = ★ 2 つ、という評価。
どうでもいいけどサブタイトル、本編に一切かかってないよね。正確に書けば「(その後その)わんこ(がマスコット犬として有名になる予定)の島」?

追記として、後ろの席に座ってたお子さんのコメント。
「そんなあぶないしまならひっこせばいいのに」