[Film] 1ヶ月フリーパスポート

6,000 マイル到達

TOHO シネマズの会員サービス、シネマイレージのマイル(※有料で見た映画の本編上映時間 1 分につき 1 マイル貯まる)がとうとう 6,000 に到達しまして!
6,000 マイル貯めると何がもらえるのかというと ―― 1 ヶ月の間全ての映画がタダで(※ 3D 作品は追加料金が必要)見れちゃうという夢の『1 ヶ月フリーパスポート』。
……つまり 1 ヶ月間映画見放題なわけです! むしろ映画館で寝起きできます!(出来ません) うひよー (*゚∀゚)=3 これはもう魔法放題(© えふえふじゅうよん)どころじゃありませんね!
写真撮られるみたいだから交換する時はおめかしして行かなきゃ><

で、だからこそ交換時期はよくよく吟味しなければならんのです (`・ω・´)
マイルは獲得した翌年の 12/31 まで有効。つまり 2010 年中に貯めたマイルは 2011 年の 12/31 で有効期限が切れてしまいます。要するにチャンスは 6 月から 12 月の 7 ヶ月。その 7 ヶ月で、最も新作が多く投入される、もしくはわしの好みにあった作品が多く並ぶ期間にこのフリーパスポートを使いたい。
とりあえず予告編等から「見たい」と思った作品を列挙してみましょう。

06/11 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』
06/24 『SUPER 8』
06/25 『アンダルシア 女神の報復』
07/08 『アイ・アム・ナンバー 4』
07/15 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
07/16 『コクリコ坂から』
07/23 『忍たま乱太郎』
07/23 『ロック わんこの島』
07/29 『トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン』
07/30 『カーズ 2』
08/06 『こち亀 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!』
08/06 『行け! 男子高校演劇部』
08/19 『カンフー・パンダ 2』
08/20 『うさぎドロップ』
08/27 『劇場版ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH』
09/03 『監督失格』
09/16 『サンクタム』
09/17 『アンフェア the answer』
09/23 『モテキ』
10/01 『HAYABUSA』
11/05 『カイジ 2』

秋以降はまだ上映日未定の作品多数。
やはり 08 月に合わせるのが得策であろうか。涼めるし。
しかし夏はお子さまが多く……。わしだって(タダなら)ポケモン見たいのにー。
ヱヴァの Q の動きも気になるけど。Q 公開に合わせて前 2 作の再上映もありそうな。もしそれが 11 年中ならそこに合わせたい!
一番合わせたいのは『逆転裁判』だけど。来春かー。

6,000 マイル貯めるのにかかった期間:2010/07/29 - 2011/06/01 の 307 日。
TOHO シネマズで見た映画の総本数:57 本。
使ったお金:59,000 円。1 本あたり 1,035 円。
わりと簡単に貯まっちゃうものですね。
おまけ。わしの映画鑑賞履歴。興味のある方はどうぞ。

[Film] 感想:映画2本

以下、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』
及び『八日目の蝉』のネタバレを若干含みます。

映画が 1,000 円の日なので映画見てきました。
『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』と『八日目の蝉』の 2 本。
前者は 3D 上映もやってたけど正直飽きたので 2D 版。
ボードの空席状況を見る限り 3D 版より 2D 版の方がお客さんの入り良かったみたい。
結局 3D は永遠の一発屋なのかも。みんな忘れたころに復活して、そのうち飽きられて。

パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉 [★★★☆☆]

前作『ワールド・エンド』が(個人的)首を傾げる出来で不安だったけど、面白かったス。普通に。
そしてこの“普通に面白い”は具体的に書くのがすごい難しい感想で。というか具体的に書くのが難しいから“普通に”等という曖昧な表現になるわけだし。だって普通なんだから書くことないよね。“安心のディズニークォリティ”で感想文を終わらせたい気分。

今作に於いてキャプテン・ジャック・スパロウの存在感は薄く。アンジェリカの罠にハマって航海に連れ出されただけ。彼にはどうやら生命の泉の機能そのものへの執着がないから、やってる事は終始黒ひげの使い走り。見せ場も序盤の馬車チェイスとダイブ x 2 と vs. アンジェリカ、くらい。と、スペイン艦隊に捕らえられた際の縄抜け。
では誰が主役かと言うと、ヘクター・バルボッサ。彼の目的・手段は単純明快。これぞ海賊。あとラスト近く、『英国王のスピーチ』でのアナタはどこへ行ってしまったの;; と思わず笑ってしまう演出が。意識した脚本なのかどうなのかは判んないけど。
第三勢力として描かれるスペイン艦隊もなかなかに格好良いス。と言うか彼らの勝ち。基本海賊達の話なだけあって欲望がストーリーの核となってるところに、あの言葉。あれで全部持ってかれたような気が。

生命の泉でのシーン。……ジャック・スパロウなら何か企むのでは、と考えない? ジャックの言うことをそのまま信じて黒ひげがそちらを手に取るとは思えないんだけども。あそこもうひと捻り欲しかったかなー。
人魚さんが沈んだカップを取ってきた動機もいまいち。言葉通り涙を無駄にされたくなかった?
アンジェリカ。ジャックは彼女を「相当のワル」だと。それ踏まえるとこれら全てアンジェリカの計算なのかも。人魚の涙 get 作戦も彼女の策だし。だからこそジャックはああした。けどそこにあれが漂ってきて ―― to be continued 。
……というのはエンドロール後に流れたシーン。らしく。
わしはこのあとすぐ『八日目の蝉』だったからロールの途中で出ちゃって、実はここ見れてないんですよね。一生の不覚。……いや、いつもは最後まで見るんだよ! ほんとだよ!

八日目の蝉 [★★★★☆]

わしは映画でも小説でも何でも、ちょっと“泣き”の要素入れられると制作者の思惑通りに泣いちゃう超泣き虫ですが、ある特定の“泣き”にだけは絶対的な耐性を備えておりまして。
それがこの『八日目の蝉』に込められた“泣き”。
「そんな普通じゃない家庭環境で育ったらそうなっちゃうよね;; かわいそう;;」系。
なので全く泣けませんでした。

誘拐犯・野々宮希和子を精神的に追い込んだのはたしかに主人公の母親・秋山恵津子の言葉。でもそれは恵津子の勝ち気な性格故。過去のシーン見るとパーマかけてたりするしね! 時代を感じます。しかし、そもそもこれはオスの取り合い。綺麗事じゃ済みません。その程度で追い込まれるくらいなら人ん家のオスに手を出しちゃいけない。その点では希和子に覚悟が足りなかった、と言えます。
恵津子は、恵理菜(主人公)を希和子から取り返したあとその性格が災いし、「この子を愛したい・愛されたい」より「あの女に負けたくない」が先に来てしまったのでしょう。それで余計ヒステリックに。希和子が真逆の穏やかな性格だったこともあって幼い恵理菜は大いに混乱したと思われます。そりゃ子供は優しい方を母と思いたい。当たり前。なので恵津子に我慢が足りなかった、とも。

この作品、恵理菜の父親・秋山丈博に驚くほどスポットが当たっておらず。ほぼ空気。
だから希和子や恵津子に「どうしてこうなった」の原因を探してしまいます。上のように。
こうすることで「秋山丈博が、全部男が悪い!」という結論を強く印象づけようとしてますな。
この演出は実に巧い。

千草役、小池栄子さんのお芝居は必見。
むしろ泣くとしたら恵理菜に対してじゃなく彼女に対してだと思います。
「気が遠くなる」「どうして普通に育ててくれなかったのかな」には陥落しかかったス。こらえたけど。
ああまでウザいのはなるほど、彼女も八日目の蝉だから。
なんでこんなウザいのを恵理菜はすんなり受け入れられたのか、もよく判り。

でも、結局のところ八日目の蝉云々は彼女たちの思い込み。
自分らは普通じゃない環境で育ったからかわいそう;; って傷を舐めあってるようにしか見えませんでした。正直。

父親の不倫。母親の蒸発(しかも姉だけ連れて)。自分は親戚や祖母の家をたらい回し。学校の給食費や、お世話になってる家の財布を盗み平気で嘘をつく 6 歳児。そりゃそんなん持て余すよね。家出も何度か。父親の連れてきた新しい母親との関係。存在に慣れたと思ったら蒸発した母親からのコンタクト。親権がどーとかこーとかでいきなり元々の母親の家へ。んで今度は新しい父親との関係。つかこいつすごい殴るんだが?

でもわしは普通です。
環境じゃなくて意志だと思う。そして彼女たちには普通になろうという意志が足りなかった。そんだけ。

あ、映画は面白かったよ!
わしは上の通り、主人公の弱さが気にくわないけど。
「母親って普通 1 人なのに、自分にはなんと 2 人いる! ラッキー☆ って思おうぜ!」と幼い恵理菜に誰か言ってあげて下さい。わしはそれで救われました。

[Film] 『プリンセス トヨトミ』の感想

以下、映画『プリンセス トヨトミ』のネタバレを若干含みます。

『プリンセス トヨトミ』見てきました。レイトで。1,200 円。1,800 円とかもう絶対無理。
『アジャストメント』『マイ・バック・ページ』など他作品もレイトやってたんですがタイトルに惹かれてこの作品をチョイス。
この判断は果たして正しいか否か、いざ尋常に勝負。

プリンセス トヨトミ [★★☆☆☆]

見終わった直後の感想 → これはなんと難しい映画か。
この世界について行けない自分がダメなのか、と悩んだくらい。

原作読んでおらず、タイトルと予告編と“大阪”でコメディなのかと思ってたんですが、冒頭の数分で「あぁそっち方向スか! スンマセン!」となり、背筋を伸ばしたら「やっぱコメディなんスか?」となり、再度肩の力を抜こうとしたら今度はまた別の方向へ。もう、パニック。
多分、基本コメディで進めつつもキメるところはキメる、要するに『踊る大捜査線』シリーズのような作りにしたかったんだろうけど。……それに失敗するとこうなっちゃいますよ、と言うことか。
伝えたいと思われるテーマはたくさん見受けられ、そのうちのどれがメインかも判るけど ―― 他のテーマの存在感があまりにも大きすぎて咀嚼の邪魔に。どれもこれも“それだけ”で 1 本映画が作れるようなテーマだし、見てるこちらも当然それについての話の広がりを期待するわけです。なのに、中盤以降、並べられたものの中で最もメインじゃなさそうなテーマが前面に。こんなんで頭に入るわけないです。他が気になって気になって。

大阪国に全くリアリティがない、のはそういう原作だし仕方がないのか。
でもそこにリアリティがないからメインのテーマにも取って付けた感が漂います。
だいたい「公にされたら終わり」てのがまずわかんないし。公にされても別にいいんじゃ? そういう約定があり、政府もそれに従ってお金出してるんだし。一介の監査員が大阪国とか荒唐無稽なこと言い出したところで大阪国民以外誰も信じないし。国家機密だろうから圧力かけて潰せそうだし。

個人的には、彼の行動に共感します。
むしろ彼の計画が映画のメインでもいいくらい。
ところで「真田さん」には全く気付かなかった。

必要かどうかは判らないがそれを信じてる人間が存在する事は理解、との松平さんの結論。
その後松平さんもあの通路歩くけど、それでも解り合えたわけではないと思うのです。
己と価値観の異なる人間が存在するという事実は理解しろ、ただし関わるな。
いやまあ確かに現実的な解決策ではありますが。
わざわざ映画で言われるほどの事でも……。

富士山の十字架。なんだあれ (゚Д゚)
豊臣秀吉はたしかキリスト教の宣教師を追放したような。それと関係が?
あるとすれば、100% 「かわいそう」で描かれてる豊臣側も後ろ暗いコトあるんだぜ的な徳川派に対する配慮か。なんでそれを幼い鳥居が見たのかって話になるけど。

ラストは良かったス。
大人はね、仕方ないよね……。

キャスト。ちょい前に SP 見たばっかだから堤さんがどーも尾形に思えて。服も似てるし。
沢木ルカいいすねー。この子を大輔役にすれば良かったんじゃなかろうか。
大輔役の子は ―― 性同一性障害って言うよりも女装癖のある子にしか見えず。自分では女と思ってるんだから立ち振る舞いも女性っぽくなるものじゃない? 全然そんなのなくて。子供にそんな役難しいだろうけども。

さて、勝負の方はどうであったか。
……ひ、引き分けだッ! 中盤、大阪国の存在が真田の口から語られるまではそこそこ楽しめたから決して負けではないッ!