[新コロ][ラノベ] ポピュリズムの敗北

てことで帰ります。
にしても。出張してる間に事態が好転してることを願っていたのですが、国内国外共に悪化。しかもより感染力が高いと予想される変異株が登場するなど。ポストアポカリプスワールドまっしぐらじゃないですかーやだー。
今回のコロナ禍については全てに於いて社会主義国有利。…… 2020 年は民主主義が敗北した年として後世に語り継がれることになるかも知れません。
人の世が続けば。

帰りのバス → フェリー → 電車 → 飛行機 → 電車でくまクマ熊ベアー最新話まで読了。649 本。
不安しかない今の世にピッタリのおはなしでした。どんなことがあってもくまさんがなんとかしてくれる。がんばえーくまさーん!
現実に疲れそうになったらラノベまじオススメ。一緒に異世界に逃げよう。

ていうかラノベの定義って何ですかね。
わしはその通り、気軽に読める小説 ―― 難解な単語を極力使用せず、簡単な描写でテンポよく読み進めることのできる作品、と思ってますが。

その昔、『GS 美神 極楽大作戦 !!』って漫画が少年サンデーで連載されてまして。

B00AQ9HB70 [Kindle] GS 美神 極楽大作戦 !! (1)
価格:¥462 (2021-01-09 時点)
著者:椎名高志 | 発売日:1992-03-18

ワンレンボディコンの天才ゴーストスイーパーが、真の主人公であるエロ高校生 & かわいい幽霊少女をお供に、様々な悪霊を退治していくおはなし。
その中に文豪の悪霊が登場する回があって。
たしか ―― ティーン向けの作品を書く少女小説家に、昭和文豪の悪霊が取り憑いて、少女に純文学的なドロドロしたナニカを書かせて主人公達を排除しようとするんだけど、少女は抵抗し展開を書き換え、ジャニーズ風イケメンが助けに来たことにしたりして。
その時の少女小説家と文豪の会話が心に残ってます。

少女「漢字は少なく。改行はこまめに。でないと読者がついて来れないのよ。あんたたちが芸術ぶって文学マニア向けの作品ばっかり書いてきたせいで、日本の小説は若い世代に読まれなくなってるのよ !!」
文豪「笑わせるな! このアホな文章で、読者がついてくるとでも言うのか !?」
少女「私の本は 1 冊平均 10 万部売れてるわ!」
文豪「こんなものを 10 万人も……文学は死んだ!」

最初の少女のセリフ、それはかわいそうじゃね? と思ったものです。
文豪は「この難解かつマニアックな描写を読み取れてしまう俺スゲー!」と悦に浸りつつ読みたい読者向けに、その通りの作品を供給していただけであって。
そのせいで若い世代に読まれなくなってる? 読まれてた時代なんかない気が。だからこそ、そこにラノベが供給されるようになって今があるわけで。
文化じゃなくて、需要と供給の問題だよねー。

なにが言いたいかというとわしもおはなし書きたい、ってことです。