でする?(跡地)

2011/04/07 を以て更新を終了。
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  感想:十三人の刺客

 相変わらずの映画三昧。
 DyWin (47) #281 後、この日から公開の『十三人の刺客』へ。

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検索等でいらっしゃった方へ。
以下、映画『十三人の刺客』の 
ネタバレを多く含むエントリでする。
場合によってはコメントもネタバレでする。
閲覧にはご注意を。








 前置き:1963 年版は見たことなし。時代劇も特に好きじゃないでする。

 ラストの戦闘シーンが長すぎる。1963 年版の 30 分を超える 50 分。これはさすがにやり過ぎではなかろうか。しかも時代は江戸末期、天下太平の世であり、敵味方共に“人を斬ったことのない侍”大多数。なので殺陣もお互いが刀やら何やらをがむしゃらに振り回してるだけにしか見えず、「おおっ」と身を乗り出すシーンも皆無。確かに“振り回してるようにしか見えない”のは時代設定的に正しいんだろうけど、でもそんなのを 50 分見せられても。

 個人的にはもっと“罠”の部分を見せて欲しかったでする。大胆にも宿場町を丸ごと買い上げての待ち伏せなのに、閉じ込めと爆発と牛と油に火をつける、くらいしかしかやってない。そもそも閉じ込めて上から矢を浴びせ続ければ勝ってたんじゃ? 新左衛門さん「小細工はこれまで!」って、目的は暗殺なんだから小細工を積み重ねて勝とうよ。そうするとリメイクじゃなくなるけど。

 悪役、稲垣吾郎氏扮する松平斉韶。
 本人のお芝居以外の所で彼の残虐性をこれでもか、と見せてくれるんだけど ── それが直接スクリーン上の斉韶に結びつかずえらい難儀したでする。本人も無表情で子供に矢を突き立てたりもするものの、全く怖さがない、と言うか。
 感情の起伏を感じさせないお芝居は「何を考えてるのか判らない」、狂気を表現する一つのヤリカタだけど、この斉韶には合っていないような。もしくはこうしたお芝居に慣れた役者さんなら。
 あと斉韶の行動が唐突すぎて置いてけぼりを食らうでする。レイプした女性の夫を刺してそのあと首を切り落とす、とか意味わかんない。怖さを感じるどころか、呆然としてしまい。「なんで?」って。
 ラストのお芝居もどっちつかずで中途半端に感じたでするね。とことん情けないか、とことん狂人かであるべきでは。半々なのは人間としてリアルだけど映画としては消化不良。彼と言う人間を結局どう受け止めればいいのか判らない。もやもや感だけが残るのでする。

 ぼく評価:★★★☆☆。
 刀で斬ったあとちゃんと血が散っててぞくりときたでするね。
 松本幸四郎氏扮する牧野靭負が格好良かった! 斉韶を前にしてのシーン。
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