でする?(跡地)

2011/04/07 を以て更新を終了。
FFXI / FFXIV / その他ネトゲ・オフゲの blog でした。
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  感想:映画5本

 やってきました映画が 1,000 円の日。
 有休消化をかねてまた半日映画館に引きこもってきたでする。
 でも前回のハシゴの時もそうだったけど ── ぼくはどうやら 4 作品目までは集中力キープできるけど 5 作品を超えるとダメになるみたい。あくびが止まらなくなってどうにもこうにも。次からは安い日でも 3 ~ 4 作品に抑えねば。それでも多すぎだろう、っていうご意見についてはスルーさせて戴きますでする。

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検索等でいらっしゃった方へ。
以下、映画『瞳の奥の秘密』『大奥』『君に届け』 
『君が踊る、夏』『ガフールの伝説』の 
ネタバレを多く含むエントリでする。
場合によってはコメントもネタバレでする。
閲覧にはご注意を。




『瞳の奥の秘密』 ぼく評価:★★★☆☆

 第 82 回アカデミー賞・外国語映画賞受賞作品。アルゼンチン映画。
 お国柄か、フットボールがストーリーに絡んでおり。ラシン・クラブ vs. ウラカン。あと主人公ベンハミン・エスポジトが捕まえた殺人犯を、主人公への“仕返しのために”釈放しちゃう、っていうのもある意味そうなのか。
 それによって相棒が殺され、さあこっからベンハミンの活躍が! と思ったらー。……やはり国が違えば好まれる展開も違ってくるものなのか。
 さらには犯人について、「え、それで口割っちゃうんだ !?」と言う。“ピーナッツ並”と言われるのは ARG の男には耐え難い屈辱なのか。

 この作品の真の主人公、被害者の夫であるモラレス氏。
 犯人に対し、さぞや自らの手で殺したいくらいであろうと思いきや ── 「是非長生きしてほしい。空虚な時間を味わってもらいたい」。なるほどそういう考え方もあるんでするね。ぼくはその空虚な時間にも喜怒哀楽はあるだろうし、それが許せないからきっとそうは思えないでする。
 しかしまあ、そうは言っても犯人を前にすれば理性も吹っ飛ぶだろー、と思いながら見てて ── ラスト。素直に「……うぉあスゴい」と。
 愛する者を失った悲しみにどうして耐えられるのか、のベンハミンの問いに「忘れることだ」と何度も返したけど、実はけして忘れないことなのでするね。忘れないための手段はさておき。

 モラレス氏の存在感が強烈すぎて、ベンハミンとイレーネの関係なんかどっかにすっとんじゃったでするや。そういう意味で★ 3 つ。

『大奥』 ぼく評価:★★★★☆

 大奥、という言葉の響きからドロドロした人間模様を想像してたんでするけど、むしろ真逆、部活の合宿的なさわやかさを感じたでする。ので一般的に腐女子と言われる方々にはあまりウケないんじゃなかろうか。そういうシーンも少ないし。それが正しいのかどうかは原作未読なのでわかんないけど。
 「男が足りない」という世界になれば当然そうなるわな、と予想できることがしっかり描かれており。子種のくだりとか。吉原とか。
 そして吉宗公かっこいー (*゚∀゚)=3 祐之進とか大奥の男どもなんてどうでもいいからもっと吉宗公出して! と思ったくらい。むしろ彼女が主役でするよね。祐之進が作中かその後国政に絡むのかと思いきやそういうのもなかったし。それが大奥の男ってもんだろうけど。
 財政難の幕府を立て直すために無駄を排除せねば。そのために無駄の象徴である大奥にメスを。しかし雇用は維持せねばならないから、まずは大奥外での再雇用が望める者(要するに美男)をリストラ対象に。雇用年数等で無差別にカットしない辺り有能な経営者と言えるでする。
 これは原作を一気読みしたいでするね。

『君に届け』 ぼく評価:★★☆☆☆

 原作は 1 巻だけ。
 黒沼の喋りはリアルで聞くと異様にウザかった…… ('A`) ついでにピンもウザすぎ。
 龍がイメージ通りで無駄にかっけー (*゚∀゚)=3

 原作の黒沼のポジティブさがかなり削られてたような。漫画と違って心の言葉が見えないから仕方がないとは言え。あれでは単に暗いだけの女子に見えないか。つってもお芝居難しいだろうけど。
 風早もなんで人気あるのかよくわからない演出だし。
 「言わなきゃわかんない」「パスは届けって強く思わないと受け取って貰えない」は心に響くでする。

『君が踊る、夏』 ぼく評価:★★★☆☆

 新平が東京行きを取り止めてしまう、という理由で香織は妹の病気について何も言わなかったわけだけど ── 5 年後の新平は(悩んだものの)コンクール参加のため帰京。いちむじんも妹の病気のことが皆に伝わった結果復活。つまり香織は考えすぎ。もっと素直になってればよかったんじゃん、と思った次第。
 あと香織のパパについて、娘に色々押しつけてお遍路に出ちゃうところはちょっとどうか。明らかに進行の邪魔になったからご退場願った、的な流れだけど。パパ居たら妹に踊らせないだろうし。
 コンクール会場でのタイトルコールにはじわっときたでする。あそこ上手いでするね。
 群舞シーン○。後の集団の最前列の子供らもかわいかった。

『ガフールの伝説』 ぼく評価:★★☆☆☆

 先輩曰く「次回作にご期待下さい!」。確かに次回作へのヒキは大事だけどその前に今見てる本編をしっかり作って戴きたいところでする。
 登場人物のほぼ全員がフクロウで、全編空飛びまくり。3D だし爽快感があるでする。ただ景観のバリエーションが少なく(湖の上を飛んでるわけだし仕方ないと言えば仕方ないんだけど)後半飽きてくるでするね。せっかくの 3D 向け素材なんだから『ヒックとドラゴン』みたいに上手く使って欲しかった。
 それからソーレンの顔が怖い。子供泣き出しちゃったでするよ。
 ストーリー。クラッドがソーレンや家族を憎むようになるまでが軽い。忠誠の証として妹のエグランタインを誘拐した上、月光麻痺にしちゃうくらいなのに。何かこれ、と判るきっかけが欲しかったでするね。
 勇者を捜す旅の途中で、ハリネズミさんがせっかくお互いの役割について語ってくれたのに、それを活かした描写がないまま目的地にたどり着いちゃったのも残念。
 ソーレンの中で美化された英雄“キールのライズ”が今はあんな風で、戦いとはそんな美しいものではないのだ、と語るシーンが好き。
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