でする?(跡地)

2011/04/07 を以て更新を終了。
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  2月に見た映画

 アカデミー作品賞、『英国王のスピーチ』が取ったでするね。僕の予想はハズレー。
 長編アニメーション賞は『トイ・ストーリー 3』(´ω`) 作品賞の候補にも入ってるんだから勝てるわけがないでするよねー。取れると思ってた作曲賞も『ソーシャル・ネットワーク』に持って行かれ。あれーそんな良い曲だったっけ……?

 てなわけで 2 月に見た映画の感想。
 『あしたのジョー』『RED』『英国王のスピーチ』の 3 本。

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検索等でいらっしゃった方へ。
以下、映画『あしたのジョー』『RED』『英国王のスピーチ』の 
ネタバレを含むかもしれないエントリでする。
場合によってはコメントも同様でする。
閲覧にはご注意を。



『あしたのジョー』 ぼく評価:★★☆☆☆

 冒頭の紙飛行機飛ばしが非常に安っぽくていきなりゲンナリ。
 これは、矢吹丈ではなく、力石徹を主役に据えた作品だと思うのでする。そうやって見れば漫画的表現を随所に取り入れた意欲的なボクシング映画としてギリギリ★ 3 つあげても良いかも。力石の身体は実に素晴らしいし、減量のシーンも真に迫ってる(ように見える)し、原作と違いかなり「良い子」だし。俗に言うジャニタレが主役の作品って、実はジャニタレは客寄せでしかなく、助演に位置づけられる方が主役じゃないかと『大奥』の時思ったんでするけど、今回もそうだったでするや。
 ストーリーラインは原作にまあまあ忠実。主役の力石を「良い子」にするためのいらん要素が増えてるけど、これは主役だから仕方なし。つってもそのいらん要素が実に巧くない。本当にイラナイんでするよね……。その設定なくてもよくね? と。そのいらん要素を受けた白木葉子のお芝居も棒だし。
 “漫画的表現を随所に取り入れた”試合のシーン。事ある毎にパンチがスローになるわ、クロスカウンターの所で画が(それこそ漫画の一コマのように)ぴたっと止まるわ、実にスピード感に欠ける仕上がり。あとダブルノーガードは実写で見るとコメディ。そこを変えると『あしたのジョー』ではなくなってしまうだろうけど、もうちょっと何とかならなかったのか。
 丹下段平、ちょっとやりすぎ。似てるけど。
 全体的に女性向けに作られてる印象。脚本も女性だし。

『RED』 ぼく評価:★★★☆☆

 期待せず見にいったけど、思いのほか楽しめたでするね。
 スカッとしたい時に実にいい作品。とにかく味方側のキャストが豪華。『クィーン』『終着駅 -トルストイ最後の旅-』のヘレン・ミレンがライフル構えてる所なんてもう二度と見れないよきっと!
 RED = 危険な年金受給者。なのでじーちゃんばーちゃんが主役。そんな彼らが CIA に挑む、と言うことで ── 経験や知謀策謀で戦っていくのかと思ったら。バリバリのアクションでした (゚Д゚) 所々コミカルなシーンが挟まるのは箸休めか。← でもそのせいで作品の方向性がブレてる気がするけど。やりたかったのはシリアス? コメディ?
 ストーリーはかなり荒唐無稽。バカバカしい脚本を、豪華キャストが大真面目で演技し、年齢分相応のアクションシーンでもって局面局面を切り抜けていく。つまりこのズレこそが売り。但し後半になるにつれ勢いが落ちていき、大オチに至っては明らかな息切れを起こしており。前半のノリのまま最後まで行けば★ 4 つだったかも。残念。

『英国王のスピーチ』 ぼく評価:★★★★☆

 主人公ジョージ 6 世役、コリン・ファースが素晴らしい。吃音のお芝居に全く違和感を感じなかったでする。2 人の娘(現エリザベス女王とその妹)におはなしを聞かせるシーン、思わず身を乗り出したほど。がんばれパパ! って。個人的ラストの演説よりそちらを名シーンに推したい。伝えたいという気持ちが大事なのだと。必要だったのは本当に「このひととずっと喋っていたい」と思えるような、ぶっちゃければライオネルという友達だったのだと。
 ラストは ── 映画としてそうなうなって然るべきだし。
 日本人としては、やはり王室という「特殊な世界」に興味を引かれるでするね。まあ日本にもあるんだけど。王様になる手続きを終えて帰ってきた父親に対し幼い娘 2 人が「Your Majesty」(たしか)と一礼するところ。ああ娘といえども王にはそう接しなければならないのか、と。ただこれだけだと冷たい感じがするけど、その前に姉が肘つっついて妹に合図する画が入るんでするよね。結果、なんとも暖かいシーンになっており。
 あとは、王様が汚い言葉を大声で連発ところも良いでする。人間くさくて。
 友達であればケンカも当たり前だけど、それでも回数多すぎない? というのが唯一気になった箇所。確かにいい作品。けどぼくは『ソーシャル・ネットワーク』の方がいろんな欲でドロドロしてて好き。
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