でする?(跡地)

2011/04/07 を以て更新を終了。
FFXI / FFXIV / その他ネトゲ・オフゲの blog でした。
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  うんえいのおしごと2

 CEDEC 2009 、Sage Sundi 氏の講演。

GAME Watch
>> FFXI グローバル運営と STF のすべて


ジョブの調整等のデリケートなユーザーニーズについても、ついつい迎合しがちな開発側と、プチ・プロデューサー化したコアゲーマーの間に立つことで、運営チームがゲームバランスの維持に果たしてきた役割は決して小さくないという。

 なるほど。「斜め下」と評される事の多いバランス調整は運営チームが間に立つ事によって生まれたのだ、とおっしゃりたいんでするね。ジョブバランスに於ける全ての問題は運営のせい、叩くなら我々を叩けと。矢面に立ち開発を守るのも運営の仕事、その点では正しいコメント。
 FFXI を一番よく知ってるのはプチ・プロデューサーであるところのコアゲーマー。そのコアゲーマーと開発の間に立つ(と言う)運営チームには同等の、もしくはそれ以上の知識と経験が必要なのでするけど、「斜め下」はゲーム内の現実を把握出来てないがために起こるもの。……果たして運営チームが実際にどれだけ“本気で”プレイしているのやら。本当に氏の言う通り間に立ってるのだとしたら ── ヴァナのことよく知らないのにいらんことするな、と言う感想。
 まあ実際間に立ってはいないと思うんでするけどね。間ではなく、開発の横に居て開発とだけヒソヒソやってるのが運営チーム。もしくはかなり離れたところにぽつんと立ってる印象。

Sundi 氏はおさらいのまとめとして、開発側は明確な開発意図を持つことと、運営・マーケティングチームへの協力を惜しまないことを挙げ、一方、運営サイドに対しては、「コミュニティの声に振り回されずに、フェアに正しく現状を理解すること。ネガティブな声を無視せず、ただし振り回されないこと」と、なかなか難しい注文を付けた。

 「フェアに正しく現状を理解」しているのかどうか、それをユーザーが知る術はないんでするよね。運営が“フェアで正しい”と考えた事が(実際にはそうじゃなかったとしても)そうなっちゃうんだからそのことにフェアもなにもないと思うんでするけど。結局“運営の”主観だし。
 そこが狂ってるからおかしな事になったんじゃなかろうか。

 ログ解析ツール。
 スライドによるとウェブベースみたいでするね。ブラウザ上で動いてるし。サーバにあるログを直参照して解析してると。

4 月の導入から現在までに 10 万個以上の売り上げを達成し、すべてのユーザーに行き渡るまでには至っていないものの、確実に効果は出ているという。

 あんま売れてなかったんでするね……。


ファミ通.com
>> Sage Sundi 氏が語る RMT 対策のすべて


もうひとつの理由は“開発脳”と“運営脳”の違いにあるという。これはどういうことか? Sage Sundi 氏は長年謎だった不具合の原因がついに判明したケースを仮定して説明した。そうした場合、開発は当然、不具合を修正しようとするが、運営的な観点で考えると、ユーザーがすでにそのことを折り込み済みで長期間プレイして、ほかの要素との関係が構築されている場合、当該の不具合を解消することによってバランスが崩れる可能性などを考慮する。

 「バランスが崩れるかも知れないが、それでも修正すべき部分」は今まで多かったように思うのでする。と言うか氏の理想とする運営だと、運営が間違ってたら全て間違った方向に行ってしまうし、それは余りにも権限大きすぎないか。その尻ぬぐいはユーザーと開発がしなきゃいけない。運営じゃなくて。
 そうなっても運営は何もできない。作ってもないし、遊んでもいないんだから。
 そうならないためにはユーザーとのコミュニケーションが重要。一方的に聞くだけじゃなく、運営がどう考えているかをしっかり述べる事。ユーザーは運営が考えるほどバカじゃないし、何よりある意味開発・運営より FFXI のことを知ってる。意見を聞く相手としてこれ以上ない存在、なんでするけど ──

■開発情報に掲示板作ったから語れ>●語る>■ここは議論する場ではない>●……>■ディスカッションしていただく場であった「開発情報」は本来の役目を終えたと考え終了

 まあこれはサービスインから 2 - 3 年目だったし、確かに時期尚早だったのかも。しかしもう 7 年経ったのでする。けど運営は未だにユーザーの事を道理の判らない子供だと思ってる。だからユーザーも運営の事を信じることが出来ない。
 その悪循環の結果が要するにいまの FFXI なのかな、と。

 開発と運営を分けることとか、運営はユーザーと開発の間に立つ存在であるとか、氏の言うひとつひとつには同意出来るんでするよね。
 しかし「ユーザーとの信頼関係を構築する努力」を敢えて切り落としたからこそ、STF に費やすお金や人員を確保できた、というのもどうやら真実。
 じゃあどっちが良かったの? と問われてるようで悲しいでするね。
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