感想:食べて、祈って、恋をして
2010/09/23 Thu
明らかに女性向け映画で、どういう感想を持つのかもあらかじめ判ったけど、レイトショーやってる映画でまだ見てないのこれしかなかったんでするよ……!
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検索等でいらっしゃった方へ。
以下、映画『食べて、祈って、恋をして』の
ネタバレを多く含むエントリでする。
場合によってはコメントもネタバレでする。
閲覧にはご注意を。
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とある成功した女性による、イタリア~インド~バリ島を巡る“自分探し”旅行記。
この時点で(個人的には)もう首をかしげるしかないわけで。旅行に出る前の主人公の友人の「逃げるの?」が核心をついてると思うのでする。主人公は否定してたけどおそらくは認めてたはず。しかしまあそこは生き方の問題。
よって、“逃げない生き方”を是とする人達はこの映画を見ても何が言いたいのかサッパリだと思いますでする。制作者側も、間違ってもそういう人達が見に来ないよう、“辛ければ逃げるのも手、と考える生き方”を扱った映画であることを周到に宣伝。
まずそこが気に入ったでするね。ミスリードで観客を呼ぼうとしてないところ。誰に見て欲しいのか、逆に言えば見て欲しくないのはどんな人か、をきっちり言ってる。
イタリアでは食べ、インドでは瞑想し、バリ島では恋をする。そのまんま。どのパートが一番心に残った? で現在の心の状態を言い当てる心理テスト的映画。
ちなみにぼくは「食」。パスタだのピザだの。あぁもうたまんない!
他のパートは正直眠かったでするね。精神的な平穏も、恋愛も、ぼくは全然望んでないみたいでする。ただただ即物的で刹那的で享楽的。それで結構。
女性が主人公の映画にはもはやつきものだけど、オトコがどーも。1 人目のはいいトシして夢見がちで情けないし(エレベーターの扉が閉まる際に結婚指輪を見せる、って……)、2 人目も若いだけが取り柄の甲斐性なし。そりゃ主人公も逃げたくなるでするよ。そんなオトコをほいほい好きになる主人公もどうかと思うけど。見る目なさすぎ。
旅の途中で仲良くなるオトコは 2 人とも若干の憂いをもちつつ、しかしワイルドで強引。要するに実はそういうオトコが好みだった、と判ったのが主人公にとってこの旅の唯一の収穫ではなかろうか。
予告編で流れてた映像のうち、隣家のバーベキューを物憂げに見るところと、ママの「あなたって子はいつも何かを探してる」のシーンが本編にはなかったでするね。ちょっと気になったでする。特に後者は“自分探しの旅”のシナリオ的な正当性を訴えるのに使えるシーンなのに。
ぼく評価:★★☆☆☆。
つか ── アンタどうして欲しいの? 何が望みなの? 全部オトコのせい? と叫びたくなったぼくはこの映画の観客として全く正しくないと思いますでする。
自分を表す言葉。「そんな定義は無意味」
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