でする？（跡地）

──・──・──・──・──・──・──・──・──・──・──・──

　どーん。そんなわけでクリアデータ。
　クリア称号はどうやら約 30 種類ほど存在し、クリア時点までのプレイ傾向によってどれか 1 つが選ばれる仕組み。うちの子の『魔界クラッシャー』は Wiki 等によると「戦闘勝利回数 1,500 回以上で本編クリア」したときに選択肢のひとつとなるものらしいでする。ていうか軽くその 2 倍戦ってるわけでするけど。
　……魔獣の洞窟 B3F のはぐメタベルトコンベアで 10 時間くらい……。
　おかげでパラディン lv.78 / レンジャー lv.60 / 賢者 lv.59 / 魔法使い lv.70 、しかも全員がほぼ全てのジョブ特性（『使用 MP 25% 節約』とか『HP +80』とか）を習得済み。なもんだからラスボスが激しく雑魚だったでする。ラスボスなのに！

　おはなし。
　まず主人公が普通ってのがいいでするね。天使という人間より上位（だと思われる）存在ではあるけれど、その中ではようやく自分の担当地区を持てるようになった新人でしかなく。しかも本社（天使界）に帰ると上司（イザヤール）が「任せるのは不安だ」とか言ってるのでする。くー！　はやく一人前になりたい！　……実はそれは別の心配事に由来する発言だったのだけどその時点ではイザヤールさんの真意が判るはずもなく。
　んで人助けしたり魔物を倒したり、一般的な JRPG で「なんでそんなことやんなきゃなんないの？」と首を傾げたりするお約束要素が今作では全て「仕事」なわけでする。
　そして DQ の伝統として主人公は一切画面上で言葉を発しない上、イベントシーンでもほとんど表情を変えたりしない。リアクションも薄い。なので何というか ── 仕事を淡々とこなした結果、最終的に世界を救うことになりました、というビジネスストーリーに思えてしまい。例えるなら『社長 島耕作』のファンタジー版。ラスボス倒したあと副社長（女神セレシア）と対面したときも真面目な顔で「ありがとうございます。しかし自分は自分の仕事をしたまでです」とか言ってそう。うちの子は確実に言ってるでする。
　何が言いたいかというと、このストーリーは個々の仕事に対する価値観で評価が変わるんじゃないかなー。

　あと全体的に鬱なエピソードが多く。って基本鬱展開なのはこれも DQ の伝統だけど、それでも過去作品より多い気が。時を奪われたレオコーン、エリザの死、オリガと彼女の父、ラボオと石の町、2 人のマキナ、ラテーナとエルギオス、天使という存在、光輪と翼を奪われた主人公。
　なのでサンディという独特の空気を持った人物を登場させることによって場を中和するというか、つまりそんな意図なんじゃないかしらー。ここまで救われない話が続くとそりゃ「口は悪いが実は優しい」等のステレオタイプじゃどうにもならず。そこで思い切って別人種とまで言われる「ギャル」を投入した、と。またお前かよウゼーで切り替えてもらう。これは斬新。

　マイナスポイント。
　本編ボリュームが少なすぎる上、調整不足な箇所も多く。
　ボリュームに関しては今後の配信クエストでフォローするのだとは思うけど、そこはあくまで“おまけ”であるべき。全員が Wi-Fi コネクションに接続出来るわけでもなし。
　ほか、ダンジョンに於ける謎解きが皆無であったり、カデス牢獄に入れられたのになぜか武器防具を奪われておらずすぐ再装備出来たり、しまいには「外出て仲間連れてこい」とか。← もうイロイロだいなし。これはもう、1 人かつ牢獄内の敵兵から奪った装備品のみで倒せるように調整する時間がなかった、と言うことで。

　以上、ぼくの評価は 78/100 点。少々甘め。
　これからの配信クエストなどによっては増えたり減ったりするカモ。

　おまけ。ぼくの脳内に於ける面白かった DQ 順位。
　5 - 3 - 2 - 4 - 1 - 9 - 7 - 6 - 8 。
　7 のふしぎな石版システムは一番好きなんでするけどね。パーティーメンバー 4 人に候補 5 人ってのがどうにも気持ち悪くて。あとキーファが王子としての責務ほっぽり出して過去に残るとか。神様ふざけすぎとか。
　6 はきっと今プレイすると順位上がるかと。リメイク出てないからぼくにとって最も古い DQ 。何が現実なのか判らなくなるあの感覚は今ならもっと楽しめそう。DS 版マダー？