でする?(跡地)

2011/04/07 を以て更新を終了。
FFXI / FFXIV / その他ネトゲ・オフゲの blog でした。
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  感想:映画4本

 毎月 14 日は映画が 1,000 円の TOHO シネマズデー。
 でも TOHO 上大岡で上映してる作品でまだ見てないのは(『ポケモン』と『ベイブレード』はナシとして)と 2 本だけ。せっかく有休取ったのにたった 2 本で終了はつまんないので朝から TOHO ららぽーと横浜へ。
 『劇場版 怪談レストラン』→『ヒックとドラゴン』(6 回目)→『オカンの嫁入り』→『トイレット』→『終着駅 トルストイ最後の旅』。
 09:30 - 21:15 。12 時間近く映画館に引きこもり。

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検索等でいらっしゃった方へ。
以下、映画『劇場版 怪談レストラン』『オカンの嫁入り』 
『トイレット』『終着駅 トルストイ最後の旅』の 
ネタバレを多く含むエントリでする。
場合によってはコメントもネタバレでする。
閲覧にはご注意を。







『劇場版 怪談レストラン』 ぼく評価:★★☆☆☆
 
 前、エルシ先輩が見にいくって言ってて、それで興味がわいて。
 原作とかアニメとかゲームとか未読未見未プレイ。

 短編アニメ『死神メール』 → 実写映画『怪談レストランができたわけ』、の 2 話構成。アニメの背景が独特だったでするね。塗りたくってる感じ。
 実写版。カオル君が中学生に見えない。ってあとで Wiki 見たら 20 歳。えー。もうちょっと若い男の子使おうよ……。
 ハルちゃんがジュンちゃんか、どっちか忘れたけどイントネーション気持ち悪いところあったでする。そこは止めてあげたほうが。
 とまあお芝居はアレだったけど、シナリオは子供向けながらしっかりとした作り。ちゃんと子供が見て判る伏線が張られててしっかり回収されてるし。
 あとは紫ババア無駄にかっこいいね!

 やはり VOD でやってたアニメくらい見てから臨むべきだったか。
 作品の空気がつかめず★ 2 つ。
 それから 125 +2 席のスクリーンで、観客ぼく 1 人。貸し切り。

『オカンの嫁入り』 ぼく評価:★★★☆☆

 「言わない」選択肢はどうかと思うけど、その他はバランス良くまとまってる印象。月子の心の傷を語る過去のシーンへつながる演出がちょっと判りにくかった、くらい。
 いかにもな「泣き映画」か、と思ったら泣かせには来てなかったでするね。湿っぽくなる一歩手前で寸止め。「泣き映画」にはしたくなかったんだろうなーと。
 中盤まではゆったりコミカル、終盤シリアス。この終盤に入るのが唐突すぎるかも。泣いてるシーンと研ちゃんの表情で何かあるんだろうなってのは判るけど、もっと判りやすいシーンを挟んでも良かったのではなかろうか。
 研ちゃん役の桐谷健太さんはこういうイロモノ役上手いでするね。『BECK』の千葉くんと言い。ずっと金髪だったから最後の黒髪兄チャンいったい誰かと思ったでするよ。そこもまた面白い。この作品の主役は彼では。研ちゃんが桐谷健太さんじゃなかったら全く別の映画になってたでするねきっと。
 月ちゃん。確かにヤキモチとか金髪とか村上先生の存在とかイロイロあるけど、でもそこまで拒絶しなくても ── と思ってたらその理由を思わず言ってしまって。人間誰しも持つダークな自分というか、そういうものも描いてくれて○。

 一番最初に書いた「言わない」選択肢がぼくにはどうしても受け入れられず、それはつまり娘を信じていないってことじゃない? と。まあ実際それは正しかったわけだけども。なので★ 3 つ。

『トイレット』 ぼく評価:★★★★☆

 まさかそんなオチだとは (゚Д゚)
 言われてみれば確かにそうだけど、完璧に盲点だったでするよ。ぼくん家のソレにはレイ曰くの「オーマイガッ!」な機能はないし、おそとでもこれまで一度も体験したことないけど、日本人として“そういうのがある”というのは常識だったし。素直に感嘆。

 ばーちゃんの存在感はさすが。お芝居をひとつ間違えただけで「無愛想なクソババァ」になっちゃう難しい役をもたいまさこさん上手く演じてるでする。
 家族による自分の世界への干渉にレイがキレた所から、ばーちゃんが手作り餃子焼いて出してくれて、食べ終わったあと一緒にビールとタバコ、のシーンが大好き。無性に餃子食べたくなったでするよ。あと瓶ビール。
 そしてモーリーのピアノコンクールでのばーちゃん唯一のセリフ! 意味わかんないけど、でもなんとなく何を言わんとしているのかは判る不思議な言葉。
 ところでリサのエアギターのくだりは要るんでするかね。
 結果、ばーちゃんにお金をせびるシーンを 2 回見ることになり ── ちょっと作品の印象が変わっちゃいそうだったでする。あそこだけぼくの中でマイナス。
 友達いなさそうだったレイなのに、本人もそれでいいって思ってたのに、実は既に一番の親友を持っていた、と言うのもいいでする。自分が気付いてなかっただけで、辺りを見回してみればとっくに 1 人ではなかったのだよ、と。
 あとセンセーかわいすぎ。前足ちょっと曲げるところとか。

 これは良い作品でするねー。DVD 出たら買うでする。
 ただ ── ばーちゃんにはずっと家にいて欲しかった……!

『終着駅 トルストイ最後の旅』 ぼく評価:★★☆☆☆

 さすがに 5 本ハシゴは無謀だったか、所々寝てた……。

 トルストイの晩年を描いた伝記映画。
 とにかく世界三大悪妻の一人とも言われる妻ソフィヤの富への執着心が恐ろしい。夫による自身の作品の著作権や遺産の放棄を阻止するためならどんなことでもやる、その行動力。ラストシーン、もはや衰弱しきって声も出せないトルストイに会うことができ、彼が何を言いたいのかを代わりに口にする彼女だけど、それすらも演技ではないかと疑ってしまうほど。だってそれによって一度は放棄された権利が自分に戻ってくるわけで。彼女の勝ちではないか。

 富を「愛」と呼ぶソフィヤと、自身の決断力のなさを「愛」にすり替えるトルストイ。どう考えても詰んでる状況。結局は逃げ出すという子供じみた手段しか取れなくなっってしまい。そこに至る前にそれは本当に「愛」なのか考えるべきではなかったか。「愛」を現実逃避の為の言葉として使ってるとロクなことになりませんよ、という寓話でするかね。

 シナリオは伝記物だし普通。
 ソフィヤのキレ具合がエンターテイメントとしての見所かと。
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