でする？（跡地）

──・──・──・──・──・──・──・──・──・──・──・──

　前置き。
　原作は最初の数巻、映画は TV でやってた 1 しか見てないでする。

　孤立空間に於けるパニック・サバイバル・エスケープ映画のテンプレート的作品。テンプレ通りなので先の展開が容易に予想でき、そしてまさに予想通りの展開で、全く驚きがない。逆に言うと安心感があったでするね。安心してハラハラ出来るというか。
　唯一テンプレと違ってたのは「登場人物の死がない」くらい。しかしこれも、死者を出してしまうと主人公のヒーロー度が下がってしまう、という所属組織的な事情があり納得。ハリウッドだったら容赦なく何人か殺してるでするよね。
　なので見所が 3D しかない感じ。見所が 3D しかないぽいのに 2D 版を見たもんだから、ごく普通のテンプレート映画を見て終わったニャー、という印象。

　ストーリーがツッコミ所満載なのはもう、TV 上がりの映画に「なくてはならないモノなのだ」と考えることにしたでする。いやもう、全編ツッコミ所。ドリルシップがセーフティ無視の掘削状態維持、それを止める為に回す旧時代的ハンドル、海上プラントなのにひとっつも見当たらないボート、要救助者を安全な場所へ待避させる前にどっか行っちゃう海保隊員、1,500 億が沈むにしてはむき出しすぎるキングストンバルブ、ていうかもはやどうやっても施設はおしまいなのにわざわざ命をかけて沈める意味がわからない、酸素ボンベあんのかよ !?　タイトルに於けるミスリード、等々。

　ただまあ、服部くんが駆け出すシーンでは泣いたけど。
　ラスト、ドリルシップの甲板上での 3 人の卒業式コントは笑わせたかったんでするかね。あと奥さん泣きすぎ。正直うざい。そんなんで泣くならはじめから結婚するな。

　ぼく評価：★★★☆☆。
　シナリオは酷いけど、パニック映画としては（若干パニック数少ないけど）なんとか及第点。テンプレート映画なので、テンプレート的な評価になるでする。例えば水戸黄門を見たアトのような。