映画『踊る大捜査線 THE FINAL』のネタバレを含みます。
09/07 公開の『踊る FINAL』をさっそく見てきました。
前作は個人的に少々残念な出来でしたが(もちろん主観)、さて今作はどうか。
踊る大捜査線 THE FINAL [★★★☆☆]
FINAL と銘打った作品にこんな馬鹿馬鹿しいオチを持って来た、その勇気!
制作陣の声が聞こえるようでしたね。日本人よ、これが『踊る大捜査線』だ!
FINAL なんだからこんな大冒険しなくても当たり障り無く作れば金も客も十二分に get 出来ただろうのに、しかしそれでは許せなかったのでしょうな。予告編にトラップ仕込んで(流行りではあるけど)、またそういう話っスかw と油断させておいてガツンと一撃。全く予想してなかった角度から拳が飛んで来るので誰も避けること能わず。あとにはズタズタにされた客がいた。
そしてそのオチが最後に全部持って行っちゃうんで、それまでのイイハナシダナーが一気に霞んでしまいます。改めてあらすじを思い出すも、普通の警察ドラマ、という印象。それだけオチが強烈すぎるのです。
このオチを許せるか否か。それがこの作品の全て。
FINAL でこんな大博打映画を作るとは実にワイルドですね(他意なし)。
今回はそれほど事件起きず。基本 1 つ。
なのでいくつもの事件が平行して起こってごっちゃごちゃに! と言うスラップスティックな絵はなし。全体的に落ち着いた雰囲気。まあ、前作が雑然としすぎていたから余計にそう感じるのかもしれませんが。
青島ももう若くはないし(室井さんの「現場はキツいか?」がじんわり来ます)、組織内に於ける立場も上になったのだし。TV シリーズや 1 や 2 のノリでは違和感の方が強く出ちゃうだろうからコメディ色が抑えめなのは致し方なしか。
久瀬や鳥飼に対する冷静な突っ込みが素敵でした。若い頃の青島なら怒鳴ってる所。
すみれさんの活躍が今回少ない! 仕方ないんだけど少ない…… (´・ω・`)
やっぱ『踊る』は現場で青島 x すれみれさんの絡みがあってこそ!
まあ判ってるから冒頭のあのシーンなんだろうけど。
そういうの今回少ないから頭にぶっ込んどきました☆
そして雪乃さんが! 雪乃さんが出演してた! ボルシチ! ピロシキ!
やーすっかりお母さんしてましたなー。
3 の、小池の真下に対する態度はあの事件があったから、と。
あと久瀬 = 香取慎吾氏だったのね……。
異常なほどのバナナ押しは、イルミネーションと提携したことによるもの。オープニングロゴに怪盗グルーのミニオンが登場。作中にも至るところに。
韓国押しもそうですが、この TV 局は押すとなったらとことん押してきますな。