[映画] 『GCCX THE MOVIE』の感想

映画『ゲームセンター CX THE MOVIE』のネタバレを含みます。

遂に『GCCX THE MOVIE』公開日。
TOHO 川崎でも上映されることになってたので川崎へゴー。
なお見よう思ってた『エンダーのゲーム』はとっくに上映終了となっておりました。あかんかったか (´・ω・`) まあそうなるだろうなー、とは思ってたけど。
良くある事、と言うか“ほぼそうなる”事とは言え、好きな作品が映画化でこんな事になっちゃうのはやっぱり悲しいものでございます。
そしてそれはこの『GCCX THE MOVIE』にも言えるわけです。
さあ、どうなるか。

ゲームセンター CX THE MOVIE [★★★☆☆]

見終わった直後の感想 → 「だいたいあってる」
ゲーオタ男子の頭の中、『自分は女子に興味のない男として通ってる』と“自分では”思ってるところ、量産型の不良、その不良との付き合い方、ワンタックだのツータックだのエチケットブラシだの、ケンカに勝つ妄想、友達の傾向、など。
ぱっと見「いねーよw」と思えるクミコみたいな女子もそう言えば居ました。妙に男子の扱いに慣れてる女子。そんでわしもそう言う女子に“ファミコンごと”貸したりしてましたよええ! かよちゃんって言いますけど!
当然そんな女子は男子にだけ人気あって同性には嫌われてるから、だいたいいつも同じメンバーとしかつるんでない。そんなところもリアルでしたね。
そんな感じで 1986 年パートは(ゲーオタだったおっさんには)刺さります。確かにあんな感じあんな空気でした。

……しかし。
2006 年パートは、もう何度も何度も見た本放送の『マイティボンジャック』挑戦回が淡々と流れるだけなのです。
所々カットして短くしてるけどそれでも長い。とまあ“カットした部分”が判ってしまうほどこっちは見てるわけでその。
確かに何回見ても面白いのだけども ―― 正直キツい。2006 年の映像だから画質も悪い。それを大画面で。
映画始まって数分で「これはヤバイ」と背筋が凍りました。嗚呼『GCCX』よ、お前もか。
お金があればこの 2006 年パートも全撮り直しできたのだろうけど。いかにも低予算映画だし仕方がないか。パンフによるとカメラ用のレールも満足に用意できなかったらしいし。

となると、1986 年パートと 2006 年パートをどう繋げるのか、の一点勝負。
そこが素晴らしければ逆転も可能。

で、どうだったか → 「そう来たか (゚∀゚)」
あの子のあの謎プレイをそのまんま伏線にしてしまうとは! 実に巧い繋げ方でした。
だけどそうであれば「ちびっ子」の部分も変えてほしかった。それくらいの改変は許されたはず。違和感大きくて素直に(心の中で)拍手できませんでした。あの部分が残念すぎます。

そしてラスト。
……バラエティ屋の矜恃(言い換えれば照れ)を感じましたね!

『マイティボンジャック』挑戦回を見てる場合★★★の「普通です」評価。
見てない場合、繋がり方が実に自然なので「アレ?」ってなる、のカモ。どうでしょうね。わしも挑戦回見てないって人の感想聞きたいです。
ともあれこの作品のために減量した課長と井上 D 、お疲れ様でした。
特に(今もうとんでもないことになってる)井上 D 、画質でごまかしてる感はあったけど、違和感は少なかったです。

わし的見所:滑川くんのマイテレビ・ツインファミコン・ファミリーベーシックのある自室。阿部先輩のフリーズ。「ナニ見てんだコラァ!」の不良クン。