[Film] 『アイ・アム・ナンバー4』の感想

映画『アイ・アム・ナンバー 4』の
ネタバレを含みます。

えいがー。

アイ・アム・ナンバー 4 [★★☆☆☆]

見終わった直後の感想:高校生にしてはみんな老けてね?

予告編の知識だけで超能力アクションなのか、と思ってたら全く違いました。
いやまさか高校生の青春モノだとは。
しかも設定が「今時そこまでベタにしないだろ」って位ベタ。敵 = モガドリアンに追われてて目立っちゃいけないのに正義感の強い転校生 = 主人公。いじめっ子はアメフト部のエース。その親父は地元警察の多分偉い人。いじめられっ子は気弱な UFO オタ。主人公が好きになる女の子はいじめっ子の元カノ。しかもいじめっ子は当然のように元カノをまだ好いている。これだけ書けばどんなお話かお分かり頂けると思います。……そう、あなたがいま頭の中で描いた通りの話です。
そこに主人公のちょっと変わった設定が絡んで物語が構築。
75% ベタな高校生活、15% アクション、10% その他。
調べたところ全 6 巻作品の 1 巻部分みたい。なもんだから伏線は回収されてないし、仲間も No.6 が join しただけ。実に消化不良。

ジョンをおびき出す作戦のあまりの稚拙さ。
あの 2 人だけでやったのだとしたら連れ去られる守護者がヘボいし、モガドリアンがやったのなら必ず来るんだからそこに居ればいいじゃんね。
モガドリアンにも全く怖さがない。ヘラヘラしてるし。No.3 は有無を言わさずに殺したのに No.4 に対してはなんかうだうだ喋っており。

ナンバー 4 の能力が 1 作目からチート。思い出しただけでも 7 つ。懐中電灯、すごい力、すごいジャンプ力、着地の衝撃の吸収(重力操作か?)、レーザー、シールド、サイコキネシス、ヒーリング(もしくはブースト)。この分だと何でも出来そう。……何でも出来そうだからこの先どんな危機的状況が訪れても「どうせ何とか出来るんでしょ?」となってしまいます。こう言う話では特定の力に限定させないと。こちらもアタマ使って切り抜けようとする主人公に感情移入するわけで。まあナンバー 4 とナンバー 9 は特別だって言ってたけど。
そういう意味で主人公に全く魅力なし。
その点、出来ることが限られてる No.6 の女の子はカッコよかったですな。

ビーグル犬かわいい。
守護者がこの子のこと知らないっておかしいけど。