[Film] 『小川の辺』の感想

映画『小川の辺』の
ネタバレを若干含みます。

せっかくのフリーパスだし期間中に上映される全ての映画見てやろうと思ってるのですが、チケットカウンターのお姉さんがたにあだ名をつけられないかどうか、が心配です。似てるからって「ショーン・ペン」とか付けられたらわし困っちゃうな!

小川の辺 [★★★☆☆]

農政の誤りを指摘した事で藩主の逆鱗に触れ、妻である田鶴(菊地凛子)と共に脱藩した佐久間森衛(片岡愛之助)。
その佐久間を斬れと命じられた戌井朔之助(東山紀之)。
朔之助にとって佐久間は友人であり、共に剣の腕を競った仲間であり ―― そして妹の夫。
……病に倒れた前任者を除けば佐久間を斬れるのはもはや自分のみ。また佐久間に脱藩を勧めたのは妹・田鶴ではないか、という噂も囁かれている。辞退は許されない。
逡巡ののち朔之助は命を受け入れ、兄弟のように育った戌井家の奉公人・新蔵(勝地涼)と共に佐久間と田鶴が隠れて暮らしていると思われる行徳へ出立する。

見終わった直後の感想:なんかもう田鶴がよくわからない (´・ω・`)

行徳までの旅の最中、佐久間が脱藩した理由、一勝一敗のまま降雨のため取りやめとなった佐久間との御前試合、朔之助・田鶴・新蔵の子供の頃の話、そして田鶴と新蔵の決して許されない関係などが描かれます。

子供の頃の回想、田鶴はなぜ兄である朔之助をそれほどまでに嫌うのか、が「?」。確かに朔之助は当時から厳しい兄であったようだし、田鶴は母親に似て勝ち気だ、とは語られたけど。……それだけじゃ弱いような。
んで大人の田鶴も子供の頃と同じくずーっと仏頂面。僅かの笑顔もなし。華やかさ皆無。これは逃亡潜伏生活の疲れか、現状に対する不満か。ともあれ、彼女は幸せだったのかどうか、が全く不明なまま終わってしまいました。こちらで補完しようにもデータ不足。
ていうか田鶴って電波かも? いきなり泣くわ新蔵の前で服脱ぎ出すわ。
で、見終わった直後の感想になるわけです。田鶴の内面に全く触れられておらず、その点消化不良。新蔵が田鶴を好きになった理由も判らないままだから「よくもまあそんな面倒くさい女を」と思ってしまいます。よってラストシーン台無し。

雨降り出したのついさっきなのにもう地面ぐちゃぐちゃ、行徳での新蔵があからさまに挙動不審、かんざし意味ない、田鶴見つけたの偶然、見つけたあとすぐ報告しなかった理由は? など気になった箇所もいくつか。
音楽は良かったです。特にメインテーマ。
時代劇好きなら。