[コミック] 僕だけがいない街 4

以下、コミック『僕だけがいない街 4』（三部けい著、カドカワコミックス・エース）のやや詳しい内容を含みます。

真犯人であろうと思われる西園は、なぜか常に、主人公・藤沼悟の近くに存在する。就学前、1988 年、2006 年。……これは偶然？　さすがにここまで来ると必然ではあるまいか。
つまり西園は、何らかの理由で、常に藤沼悟を巻き込む形で事件を起こそうとしてる。ように見えます。
てことは ―― 西園は“再上映”の事を知ってる。
藤沼悟自身の身に降りかかる危険では“再上映”は起こらない｡だから彼ではなく、その関係者を狙う。そうして藤沼悟に“再上映”を見せて何かをさせたい。んじゃ。

じゃあ悟に何をさせたいのか。
結果だけを見ると、過去の事件を“なかったこと”にしたいのかも。
この 4 巻で、どうやらそういう事も出来る、というのが判明。
まだ 2006 年に戻ってないので今回の“再上映”をクリアしたのかどうかは定かじゃないけど、少なくとも 4 巻終了時点、加代ちゃんは殺されてない。

この後の展開、中西彩の殺害は予定通り行われ、次は当然広美くんが狙われる、って感じになるのでしょうか。「広美くんは殺されなかった」と言う過去が確定した瞬間、2006 年のアレコレは全てまるっとキレイサッパリなくなりますが。ハッピーエンド。
それともここで“再上映”は終了か。終了した場合何がクリア条件だったのか。「加代ちゃんは殺されない」か「賢也を味方に付けた」ことか。
もしくは ―― クリア条件を満たしておらずループ突入か。……このループが一番キツイですね。「加代ちゃんは殺されなかった」はクリア条件ではない。その場合、「加代ちゃんの生死はクリア条件に関係ない」のかも知れないけど、同時に「加代ちゃんは必ず殺されなければならない」と言う可能性も出てきます。

しかし自分の中でダントツ犯人候補だったあのひと格好良すぎ。
犯人あの人じゃないのかも、と思い始めました。だって格好良い。むしろ犯人であってほしくない。
となると、No.2 のひとが犯人かも。
No.2 のひとを犯人とした場合、色々と（もう気持ち悪いくらい）辻褄は合うんですけどね。なぜ“再上映”を知ってる？　なぜ今から起こることがそこまで完璧に判る？　そもそもこの作品のタイトル。
辻褄は合うし、話としても面白いんだけど、動機が。
それこそ「“○○○”見過ぎて狂った」とか「二重人格」くらいしか。

あと 1 巻ラストから 3 巻冒頭にかけての“再上映”はいったい何がクリア条件だったのか、それで誰が助かったのか、未だに判りません。やっぱりユウキさん？