『カンフー・パンダ 2』及び
『イースターラビットのキャンディ工場』のネタバレを若干含みます。
今日から公開の CG アニメ作品を 2 本。
カンフー・パンダ 2 [★★★★☆]
マスター・タイガーさんかっけー (*゚∀゚)=3
あといかにもスピードが無さそうなポーだけど、マスター・ツルさんと組んでのフィールドを立体的に使った戦いはとても素晴らしい。
テンポの良い掛け合いやコミカルな動きなど、若い頃のジャッキー・チェンの功夫映画を彷彿とさせる仕上がり。
ストーリーラインも何となく似てます。
ポーは仲間に指示したり、またサポートを受けたりするのですが、逆にポーが仲間のサポートをというシーンはほとんどなくて。彼はどうやら“龍の戦士”という特別な戦士らしいし、設定的には正しいのかもだけど。
しかし捕まるシーンが 2 度あって、どっちも原因はポー。
ちょっと 1 人で引っかき回しすぎではあるまいか。その点、達人達のサポートを受けるに相応しい戦士であるようには見えないわけです。…… 1 作目見てれば印象違ったかしら。
ラストバトル。
過去はどうでも良い、というのはちょっと表現違う気がするけど、おそらく“捕らわれてはいけない”と言いたかったのだと推測。過去よりもいま自分は何者になりたいか、の方が重要であると。
その言葉を受けてのシェン大老の行動も実に深い。この世から戦争が無くならない理由を子供たちは知る事でしょう。
面白かったス。始まりの村のシーンでは久しぶりに泣きました。
安心の DreamWorks クォリティ。
イースターラビットのキャンディ工場 [★★★★☆]
ウサギが可愛い (*゚∀゚)=3
特にピンクベレーの 3 人!
ストーリーに全く絡んでこない上、これと言った見せ場もなかったけどね! 結局チョコでコーティングされちゃったし。
主人公、ウサギの E.B. くん。
ミュージシャンになりたい、ってのは主人公にありがちな夢だけど、ドラマーになりたいってのはかなり珍しいスね。いやこの設定はすごい良いです。ちっちゃいウサギがドラムを叩くという絵的なことや、ギターやボーカル等前めのポジションじゃないって所。これは応援したくなりますね! 頑張れ E.B. !
しかも相当巧いし。人間用に組んだドラムセットはウサギには大きすぎてペダルに足届かない = バスドラム打てない = フロアで代用 = 手だけで叩いてるのに音減ったようには聞こえない。スゲー。
一応イースターラビット職は共同ってことになるのかしら。しかしフレッドがイースターラビットとして独り立ちしたら彼にはドラマーに戻って欲しいですな。あれだけの腕なのに勿体ない。
ただちょっと ―― 個人的な好みとしては声がもう少し幼いと良かったなー。山寺さんは文句なしに巧いんだけど、巧すぎて若者っぽさがちょいと足りない気が。
もう一人の主人公、人間のフレッドくん。
冒頭からダメ人間全開でなんとも胸が締め付けられます。
彼がイースターラビットを目指すきっかけが弱い。この作品の最大のマイナスポイント。子供の頃 E.B. の父親と出会った際、そこでラストシーンに繋がる何らかのイベントがあったりすると良かったのだけど。
ヒヨコのカルロス。
E.B. の父親はもうちょっと彼に敬意を払うべきだったかなー。
彼もイースターラビットにしちゃえばいいんだ。耳生えたし。
この作品は内容よりも「ウサギ可愛い!」で終わりで良いです。
面白い、と言うより見てて楽しかったですね。さすが『怪盗グルー』を作ったスタジオです。
Disney · Pixar vs. DreamWorks vs. Illumination Entertainment 。