FFXV 。
ドライブしたりバイトしたりツレとキャンプしたり釣りしたり。とても楽しいしなんか青春ってカンジだしすごく素敵なことだけど、出来ることならいつまでもこのまま ―― 子供のままでいたいけど。しかしひとはいつか大人にならなければならないのです。心地よいモラトリアムの風に別れを告げ、ついにオルティシアへ向かうことに決めた王子、もとい王でありました。
『FFXV』のネタバレを含みます。
そうしたところがそっからジェットコースター (゚Д゚) 一気にエンディングまで。
以下ストーリーについての感想。
エンディング見た直後思ったこと → この話の主人公、ノクトじゃなくね……?
じゃあ誰か。つったらアーデン。
彼の目的は遠い遠い昔、己を化け物呼ばわりして殺したルシス王家を滅ぼすこと。しかし普通に皆殺ししたくらいでは「滅ぼした」とは言えない。クリスタルに選ばれ、六神の啓示を受け、さらには歴代王のチカラを得た“真の王”をそうしてこそ「滅ぼした」ことになる。ので、彼はノクトが“真の王”となるための手助けをしてくれた。
そうして迎えた第 14 章、“真の王”は死んだ。また王家の血を引く者である彼も死んだ。クリスタルに選ばれたルシス王家の血はここで途絶える。おお見よ! 彼の目的は遂に果たされたのだ!
ここまで完璧な復讐劇もそうそうないですよね。
アーデンについて「本当に復讐が目的だったのか?」「今や“星の病”そのものとなった自身を“真の王”に屠らせることで星を救おうとしたのではないか?」「ルーナを殺したのも、彼と同じく病を己の身に取り込むチカラを持った彼女を思えばこそではなかったか?」など、考察の余地があってとても良いキャラだったと思います。
でもその他が。とにかく雑。雑すぎ。
このゲーム、「〇〇へ行くことにした」「入れ替わっていた」「険悪だった雰囲気が和らいだ」「数日後」だのを都度テキストで見せられるんですよね。『THE LAST STORY』と同じヤリカタ。なので感想もだいたい同じ。全てが唐突に感じられ感情移入出来ません。
まあでも書いてくれただけそこはマシなのかも。そもそも書かれなかったりするし。なんで失明した仲間連れて帝国渡ってるの? なんであんだけ悩んでたのにあっさり指輪はめたの? 結局レイヴス何したかったの? プロンプトが帝国研究所生まれだってのは百歩譲ってまあいいとして、所詮実験動物でしかないのになんで扉開けられたりするの? グラディオがいきなりキレるんだけどこのひと病気じゃね? 等々。そのセリフに至ったであろう演出をことごとく端折ってるので「えっなんで (゚Д゚)」の連続でした。特に後半。プロンプトの件なら帝国に渡るとなったとき「……いまはやめない?」とか手首を気にするとか、グラディオならそれ以前のノクトの発言や行動にマジの舌打ちの一つでも入れてみるとか。確かに面倒くさいだろうけど手を抜かずきっちり描いて欲しいかな、と。
現時点のストーリー評価は 10 点満点で 4 点くらいです。DLC でどうなるか。
ゲーム全体としては 10 点満点で 7.5 点。
序盤は良作。もう少しサブクエを作り込んでいたら神ゲー。
けど中盤以降、ジェットコースターに乗せられてからかなり粗が目立つように。
バトルは爽快感あるしいちいちカッコいいし〇。ウェイトモードやイージーモードもあるのでアクション苦手な人も安心。AP によるパーティカスタマイズもどっから埋めていくか存分に悩めます。
とにかく惜しいゲームでした。プレイしてて「あぁここ勿体ない……まあでも時間なかったんだね……」と察しちゃうほど。
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