[Football] EURO2012 ファイナル

EURO 2012 閉幕。
ファイナルの結果は ―― スペインのカーニバルに (´・ω・`)
決勝で 4-0 なんてスコアはちょっと見たくないス……。

イタリアはクォーターファイナルを 120 分間戦ったのち、中 3 日でセミファイナルのドイツ戦、中 2 日でファイナルのスペイン戦。なんと 8 日間で 3 試合。……プランデッリ監督の言う通り、試合間隔の短さが敗戦の大きな理由でしょう。

でももしイーブンであったとしても、そういうサッカーをずっとやり続けてるスペインに、ついこないだからそういうサッカー始めたイタリアがかなうわけないよねー、と思ったりもしますが。

今大会でイタリアが採用した戦術は(ぶっちゃければ)スペインのコピー。つまりボールを保持する(= 相手に攻めさせない)ことでガッチガチに守るヤリカタ。これを実践するためには、能動的にボールを追い、奪い返さなきゃならない。追う分、疲れます。
同じ戦い方を、同じ力量を持つ(と言うことにしておきます)のチームが同時に行うわけだから、疲れてないチームが圧倒的に有利です。
さらに言うとイタリアには「FW」が居た。イタリアは基本、トップに置いたバロテッリを除く 9 人でボールを回さねばならなかったけど、スペインは FW を置かないシステムを敷いて 10 人全員で回せるようにした。結果、イタリアは後半早々に走れなくなってしまった。交代させようにも怪我人続出でプラン狂いまくり。

最初から不利であると判って、なぜそれなりの戦い方を採用しなかったのか。
実際、グループリーグでは同じスペインに 1-1 で引き分けてる。このときイタリアは 3 バックを採用し、ゴール前の人数の多さでスペインのスルーパスをことごとくカットしてました。
それと同じ事をやれば、結局負けるにしても 1-0 位で済んだと思うのです。
しかしプランデッリ監督はそうしなかった。

以下、完全に個人の推測ですがー。
……試合間隔の長短が、ドイツにはマイナスに、イタリアにはプラスに作用したセミファイナルの結果を踏まえ ―― イタリアがスペインに勝つにはもうこのビッグウェーブに乗るしかない! と考えたのかも。
グループリーグの第 1 試合目、というお互いイーブンなコンディションで戦って引き分けなのだから、コンディションに差のありすぎる今に至ってはもー前の試合の勢いでがーっと行くしか! 的な。
その「がーっ」の時間帯に 1 点取れたらしめたもの。今までやってきたスペインのコピーなんかかなぐり捨ててイタリア伝統のカテナチオへゴー。超現実主義者のイタリア人なら絶対そうしたはずです。

しかし結果は 4-0 。
1-0 位に抑える戦術もあったけどそうはせず、勇敢に戦って 4-0 。
このスコアを、イタリアの人たちがどう考えるか。それでも変容を受け入れるのか、「イタリアはスペインにはなれない」と見切りをつけるのか。

しかし大会序盤でレッドカード貰って早々に消えると思ってたバロテッリが最終戦まで残るとは。やっぱカッサーノ“先輩”の存在は大きいのか。
バロテッリのゴールパフォーマンスはふてぶてしくて好きです。バカみたいに喜ばない、子犬みたいに走り回らない。その場で(時にはユニ脱いで肉を見せつつ)仁王立ち。ドヤァ……。
バロテッリには是非バルサ移籍を考えて戴きたい。
今のバルサにはあのくらいのヤンキーが必要です。

優勝候補だったドイツは、イタリア戦、試合間隔空きすぎてエアポケットに入っちゃったように見えました。なんか一歩目が遅くて。
あとギリシャを仮想イタリアとして考えた節もあり。結局イタリアは最後の最後で守ってくる、騙されてはいけない! と。
イングランドには普通にやってりゃ勝てるだろうからスルー。
そのガッチガチに守ってくるギリシャに勝ち、これでイタリアに守られても大丈夫! で緩んだ可能性もあります。
そしたら序盤から追い回されて。……あ、あれ? って言ってるうちに試合終了。

ポルトガル。と言うか C ロナウド。……さすがに外しすぎ。
彼、“決定的なチャンス”を全部ちゃんと決めてたら 8 点くらい取ってますな。そして来シーズンのバロンドール確定、と。
リーガで点取りすぎて疲れたって言うのもあったのかも。
フランスのベンゼマも点取れなかったし。

今大会、ミドルシュートが全然決まらなかったス。
グラウンドか、ボールか、何故か全部浮いちゃう。のでキーパーとしては楽だったと思います。
キーパーと言えば。今大会勝ち上がったチームってキーパーが良いチーム多かったですな。まあ代表のキーパーなんだから全員その国でいちばんのキーパーなんだけど、さらにチームのキャプテンを務める GK が多かった。カシージャス、ブッフォン、ツェフ、ロリス。
やっぱキーパーの良いチームは強いのです。これ真理。

得点王はアシスト数と出場時間の関係でなんと我らがトーレス先輩!
決勝戦のマタへのパスも、あの一瞬の間に「……ここで狙ってもコース無いし、マタにパスしとけばアシストが付いてゴメスに並ぶ、でも俺ゴメスより出場時間で短いから ―― 得点王ゲットだぜ!」まで考えたんですね! さすがトーレス先輩ッス! 俺何処までもついて行きますよ!