映画『テルマエ・ロマエ』のネタバレを若干含みます。
やっと『テルマエ・ロマエ』見てきました。
公開から 3 ヶ月経ってるのに結構人入ってました。
テルマエ・ロマエ [★★★☆☆]
見終わった直後の感想 → こりゃまた派手に色々ぶっ込んだなー、と。
お芝居と表現の安っぽさ(※褒め言葉)、顔が濃くても結局アジア人、女っ気、歌うおっさん、凱旋行進曲、バタフライエフェクト、パクリをどう正当化するのか、大オチ、等。
この演出で行くと決めたスタッフと、それに応じたキャスト、そして何より OK 出した原作者の勇気に拍手したくなりました。
コミックを読むと判りますが、この作品には女っ気皆無。基本野郎の裸。
しかしそれではさすがに厳しかろう、ということか ―― 女っ気追加。それはまあ仕方がないとして、これをどう使うのかと思ったら。……ほんとよく原作者これ許したな (゚Д゚)
平たい顔族のひとたち(とマルクス)のお芝居がもう、やり過ぎ。「ねーよwwww」ってレベル。仏頂面のルシウスとの対比と言う意味では正しいのかもだけど、「登場人物全員が各々大真面目にボケ倒してる」ってところが原作の面白いところだし、普通のお芝居で良かったのでは、と思ってしまいます。
そしてまさかのバタフライエフェクト!
そりゃまあ確かにそういう話だけどここまでストレートに使ってくるとは。
捻り一切なし。果汁 100% 。天然素材。
いや、あまりにストレートすぎて見逃し三振してしまったというか。
凱旋行進曲の荘厳さに気を取られたというか。
さらにそのドサクサに紛れてラヴもぶっ込まれてるし! 卑怯な!
ツッコもうとするとことごとくタイミングを外される。
そのうち外されるのが快感に。
これを全て計算でやったのだとしたら ―― 天才。
この作品の最大の謎は歌うおっさんだと思う。