[本][映画] This ship is England

お盆(とママンのコミケ遠征)でおうち誰もいないし、好きな場所ででろでろしつつ本読んでました。

大帆船時代 ― 快速帆船クリッパー物語

クリッパーシップが誕生した歴史的背景や、中国からロンドンへ新茶を届ける日数を競ったティークリッパーレース、スエズ運河開通と同時期に進水したカティ・サーク号の数奇な運命など。
……スエズ運河開通 & 蒸気機関の効率向上によって以降大半の航路を汽船に奪われ、「汽船のための石炭を運ぶ」という屈辱的な仕事に従事せねばならなくなったクリッパーシップクルーの心境や如何に。

あーもー死ぬまでに一度はグリニッジのカティ・サーク号を見学したいものです。ちょっと調べたところロンドンパスで入れるそうな。ていうかデジタルパスなのねいま。ロンドンはたしか交通機関もトラベルカード 1 枚で OK だし。進んでますね。東京横浜も見習うべき。
ちなみにカティ・サークって短いシュミーズって意味だよ。タムって農夫が酔っ払って馬で家路を急いでたら悪魔とか魔女が集会してて、その中にシュミーズ姿の魔女が踊ってて、タムさん思わず「いいぞ、カティ・サーク!」って叫んじゃったんだってさ。エロいね!

読了後、アマプラで『マスター・アンド・コマンダー』視聴。

Amazon.co.jp : マスター・アンド・コマンダー (字幕版)を観る | Prime Video

19 世紀初頭、イギリスとナポレオン率いるフランスがドーバー海峡のあっちとこっちでにらみ合ってた頃。イギリスの捕鯨船を狙うフランス私掠船アケロン号の太平洋進出を断固阻止すべく、同船の拿捕任務を帯びた英海軍 HMS サプライズ号の航海を描いた作品。
英 HMS サプライズ(三檣バーク) vs 仏アケロン号(三檣ジャッカスバーク)。船の性能も火力もアケロン号のほうが上。真正面からぶつかったら間違いなく負ける。しかも難所ホーン岬で大時化に見舞われ落水者が出たり、西風に阻まれ南下せざるを得なくなったり、逆に風がぱたりと吹かなくなったり、強制徴募された水夫の統率がうまくいかなかったり ―― 当時の航海の苛酷さが判ります。なんせ約 40m の船に 200 人近くそれも野郎ばっかすし詰め……! さらに言うと士官候補生のキッズも乗ってる!

てことで↑おすすめ。ずぶ濡れ感あるけど面白いのでぜひ見てね! アマプラだとタダだよ!

あと『提督の艦隊』とか、『ホーンブロワー 海の勇者(字幕版)』をウォッチリストに。ホーンブロワーシリーズは原作読んでるけど。