[Film] 『サンクタム』『アンフェア2』の感想

映画『サンクタム』及び
『アンフェア the answer』のネタバレを若干含みます。

今まで 3D 作品は“メガネ on メガネ”だったんですが、今回クリップオン型の 3D メガネを購入。
いやもー見やすいこと見やすいこと!

サンクタム [★★☆☆☆]

水多すぎてワケわからん、というのが見終わった直後の感想。
水中映像の立体感や美しさは確かに素晴らしいとは思うも、致命的なほどに明るさが足りない。元々 3D 作品は暗くなりがちであるのに、さらに今作は洞窟だの水中だのが舞台。いっそう暗さが際立ってます。物語の所々で差し込む自然光がどれほどありがたいか!
おそらくそれを狙った演出なのでしょう。

洞窟探検家達のリーダー、フランク。
彼の決断は尊重するものの、ジュードが死んだあと息子に対して言った言葉が責任逃れにしか聞こえず。なのでわしには彼が“素晴らしいリーダー”であるとは思えませんでした。最後まで。

物語は平坦。
1 人ずつ犠牲になる、リーダーに対する反発、裏切り、親子の確執と和解。
ごく普通のパニック映画として進行して終わります。
脱出行の最中に何かを見つける、的なサービスも(ワンシーン除き)無し。一般的に洞窟 = 宝であるとか謎であるとか、そういうのを期待すると思うんですが、洞窟を洞窟のまま扱ってます。いくら金かけたところで何もない所には何もない、というのは実にリアル。
正直 3D であること、にしか価値を見出せない映画でした。

アンフェア the answer [★★★☆☆]

雪平(篠原涼子)の凄いところはその卓越した演技力だと思うわけです。
どっからどこまでがお芝居なのかまるで判らない。
その雪平のお芝居に、そもそも騙そうとして近づいてる側なのにどいつもこいつも騙されすぎだろ、とは思います。最終的に思惑通りのことやっちゃうし。バカかお前は、と言っちゃうのも判ります。うまくいきすぎ。

誰がそうなのかはすぐ判りますね。
ただ○○までそうだったのはちょっと意外。
予感はありましたが。

それだけじゃ何も出来ないんだから放っておけばいいのになぜ取り返そうとするのかとか、それが誰かの手に渡ったのは知ってるんだから何らかの対応をすべきであるとか、なぜわざわざ次の標的を容疑者として疑わせるのか、など突っ込み所も多々ありますが、ラストが気持ちいいので OK 。

雪平、廃船の下から何抜き取った?(もしくは置いた?)
あそこだけわかりませんでした。

雪平ちょっとボコられ過ぎで爽快感薄いけど、終わりよければ全て良しってことで。