[XIV] リモートワークの弊害

『FF14』吉田直樹氏×織田万里氏×石川夏子氏シナリオ鼎談インタビュー! 『暁月のフィナーレ』クリアー者必見! シナリオや世界観、キャラ設定、開発へのアツい想いを訊く(1/2) - ファミ通.com

ネタバレ問題。

吉田  映画でもそうですよね。「できればネタバレを控えて」と言ってしまうと、ポジティブな声も全然聞こえなくなってきて、一部の批判的な意見を見た人が「その程度なのか」と思ってしまうこともあり……。皆さんのおかげでサービスの規模が拡大し、注目度も増しているからこそ、このあたりの考え方も、また変えていく必要がありそうで、悩ましいところですね。

フォーラムにネタバレ OK なスレッドを作ってはどうか。SNS にネガティブ投稿が目立つ問題、はどうしようもないけど。

ハイデリン・ゾディアーク編フィナーレまでに拡張をもう 1 本挟む案もあった。けど漆黒が高評価だったのでこの勢いのまま突っ走ることに。
1 本挟んだ場合、あの陰鬱なガレマルド編がメインになっていたことでしょう。ててててーてーてーてー……。

織田  (略)「終盤になると真の黒幕が急に出てくる」というような、“ポッと出感”が出ないように注意しようと、話し合ったことを覚えています。

MMO だってことをうまいこと利用してますよね。ストーリーを一気に進めると割とどの黒幕もポッと出なんですが(エメトセルク、ファダニエル、メーティオン)、オンタイムだと初登場から次のストーリーまでリアル 3.5 ヶ月から半年、ネタばらしはそれ以上空くのでその頃には“ポッと出感”はかなり薄まってます。
メーティオンは ―― それまでずっと謎だった“終末の厄災とは何なのか”に対する解答、で納得しました。「あっ……」て。

宇宙の果て。
戦争とか政争とか部族間紛争とか難民問題とか。個人的、これまでの XIV には“ファイナルファンタジー”臭をあまり感じてなかったんですよね。“ファイナルファンタジー”にしては生々しいと言うか重々しいというか。
それが暁月以降 ―― 月は実は移民船だよ! かわいいレポリットが居るよ! 過去に行くよ! ラストは宇宙船に乗って宇宙の果てへ! そこで絶望を倒すよ! 嗚呼、紛うこと無き“ファイナルファンタジー”だったんだなあ、と。
またそのウルティマ・トゥーレも、既にゲーム内で語られてる竜星やアルファトロン星などの設定を絡めたことで宇宙の果てなのに妙な地続き感が。

リモートワークの弊害が興味深い。
コロナ前であれば間違いなく同じフロアにいるであろう発注者や担当者に見に来てもらうとか、逆にこちらが様子を見に行くとか、すり合わせや意見交換が容易だったけど ―― リモートワークだと相手が今どんな状況か判らないので遠慮が先に来る。確かに。
結果、違和感が違和感のまま残ってしまう。
ゲーム開発だと各種素材の確認もあるから大変だよね。

石川  吉田さんをはじめ、リソースの発注者である私や織田さんのような、“できあがったものに対して判断をする人”にタスクが集中してしまうんです。顔を合わせて確認する場がなくなったぶん、いろいろなところから相談のチャットが飛んできて、順番に対応していくものの返信が遅くなる。そうなると、「(返信がないから)とりあえずやっておくか」にせざるを得ない。本当に流れが悪かったですよね。その流れを、みんなが会社にいたときのようにするためにどうやって改善していくかが、これからの課題かなと思っています。

メール、テキストチャット、ボイスチャット、Zoom 等、使えるものは全部使うしかないか。
あとは ―― VR 出社かな……!

残りは後日。