なんかトラブル続きの DQX ですが、今度は現在開催中のシーズナルイベントに登場する NPC のセリフ「バツイチの 不良債権みたいな女のくせに」が不適切であると言うことで、緊急メンテが入りました。
(1) 不適切なセリフそのものの問題。
(2) 騒ぎすぎ、簡単に屈するべきではない、言葉狩りではないか、という問題。
提案広場や Twitter では (2) の意見が多い感じですね。
(1) について。
大前提として、DQX は CERO A で売ってます。全年齢対象です。
……子供も安心してプレイできます、つってんのに子供らの力ではどうしようもない家庭環境ディスとか生々しいうえ、あまりに不意打ちすぎる (゚Д゚)
まあ実社会でもディスられる事は多々あるわけですが、“全年齢対象”の“ドラクエで”そういうのはちょっとやめて戴きたいな、と。
「イヤなヤツ」を表現するテクニックである、と擁護もされてるけど、ほんとうにその言葉しかなかったのか。だとしたらテキスト屋として想像力も空気読む力も引き出しもなさ過ぎるんじゃね? それだけの話です。
(2) については、全年齢対象のゲームのセリフとして相応しくないとカミサマも思ったから販売者の責任として速やかに修正した、ってだけで ―― 騒ぎすぎなのはどっちかつーと (2) を声高らかに主張してる人たちなんじゃねぇかなあ、と思います。
おそらく (2) を主張してる人たちの“敵”であるわしとしては、「どうしてもそう言う生々しいセリフを NPC に言わせたいんだったら、まず全年齢対象で売るのを止めるようカミサマに働きかけては如何でしょう?」としか言いようがありません。CERO C くらいならまあ、良いんじゃないでしょうかね。15 歳前後なら折り合いをつけられるでしょう。
なお、古い読者の方はご存じかも知れませんが、わしの奥さんバツイチでした。
子供らはそのことで言葉による暴力を受けていたようです。
そんでまあ、11 日で DQX の課金切れるんですが、ちょっと切れたまんまにしとこうと思います。DQX 関連ポスト激減しますので各自フォロー外すなど対策をお願いします。
こちらからは以上です。
ここ数日の提案広場を眺めてましたが
・こうなる事がわかってて仕組んだ姉は醜い
・結婚式代だけ出させられた悪役エルフ(名前失念)が逆に可哀想だ
式を挙げた2人も不幸になる続きの話を作れ
みたいな意見も出てて、まぁよくここまで騒げるもんだなと・・・
CEROの話だと
「カビダンゴ」「毛玉」なんかの
身体的特徴を捉えたただのイジリとも悪口とも
取れる言葉もゲーム内に出てきますが
こういうのはCEROの基準には引っかからないんですかね?
>子供も安心して~
という基準があると、この記事を読んで
初めて知りまして、ふとこの事が思い浮かびました。
私はCEROの事はAだと明確な下着姿のキャラはNG
という事くらいしか知らない情けない有り様です・・・。
ドワーフやらプクリポは現実にいないですしね。居て欲しいけど。
「カビだんご」 = 日本人に「黄色い猿」言ってるようなものだとしても、
そこまで想像力を発揮するのはなかなか難しいところです。
まあ CERO の判定は相当曖昧で
かつメーカーもギリギリの所は映像として提出しないしアテにはならないんですが、
まだ様々な事を正しく判断できない A に対して売るなら、
出自・境遇などへの差別に繋がりかねない表現はちょっと考えてくれよ、と。
現実にいなくてもプレイヤーも使うキャラクターに向かって~云々
みたいな無理くり何でもメーカーに責任を負わせるような
レーティング機関ではないんですね。少し安心・・・。
逆にちゃんと自浄作用がはたらく業界であって欲しいと思います。
でも提出した資料次第でどうとでも転ぶというのは・・・
かなり興味もわきましたので
自分でも調べてみることにします。
CERO = 全員プロゲーマーで
審査依頼されたゲームは超短時間クリア、
かつやりこみ要素もまんべんなくこなし、
総合的客観的に判断を下す超エリート集団!
男子の将来なりたい職業ナンバー 1!
なわけないですしね。
業界的にも天下り先を用意してないと色々アレですしー。
まず、重要なのは別に運営がバツイチを不良債権と言っているわけではないということです。
誰が敵だとか、どちら側の人間だとかは的外れな考えです。
今回出てきたシラナミというキャラ。彼はエリート出身ではなく、いわゆる成り上がりです。
成功した後も、周りから馬鹿にされて続けているとコンプレックスを感じている彼は家柄を目当てにミナヅキと結婚し、真の一流になろうと画策しています。
一方でミナヅキは今でもメッシの事を想っており、成功者のはずの自分との結婚に全く乗り気ではない。
ミナヅキの事を道具としてしか考えていないシラナミにとっても、それはやはりショックであり、屈辱。
周囲からの評価を過剰に気にする彼の性格と相まっていらだちは高まり続け、あのような発言へとつながっていたのです。
自らが「生まれ」という、どうしようもない事に強い劣等感を抱いているがゆえに、他者に対しても理不尽なことで貶めてしまう。
決して適当に設定されているわけではなく、彼の性格と状況を的確に表している表現だったと思います。
最もこのセリフを単体で見たり、ここでイベントをやめてしまったりしては分からないことなので、他所で批判されるのも無理はありませんが。
そして運営の対応ですが、当日の夜には該当のセリフを応急の処置として該当の行を削除し、10日のアップデートで改めてに文をつなぎなおすというものでした。
弱腰と批判されつつも、これ以上悲しむ方が出ないよう速やかに対応したことは評価に値すると思います。
ご家族のために戦う!高尚ですね。でも、それは戦うべき相手ですか?
本当にドラクエ10をやめなければならないのですか?
どうか冷静になってください。
運営が言っているわけではないし、
キャラを印象づけるのにたいへん便利なセリフであった。
その点は理解してます。
その上で、
「便利だからって全年齢対象のゲームで使う?」というのがこちらの主張です。
人によって逆鱗の位置は様々です。
その逆鱗が、私にとってはまさに今回の件だった、というだけの事です。