猛き者たちよ
2005/02/28 Mon
真実を知りたいと言う。
古き王の力によって岩盤ごと持ち上げられたリヴェーヌ岬。
今は魔物の巣窟となったかの地の奥に王を訪ねたいのだと。
……上空に霞む浮遊島群。
精一杯見上げてみた。
ひっくり返りそうになった。
仲間の狩人が靴のつま先で支えてくれた。これで浮遊島群がよく見える。
ワンドの柄で頭をかく。霊獣だの何だの、話が大きすぎる。
くすんだ茶色の蓬髪からぱらぱらと落ちる埃に、いい加減水浴びしなきゃ、とぼんやり思う。こっちの問題の方が彼には重要だった。
同行する事になった異国の武士は「怖いものなどないでござる」と断言する。……そう言って死んでったバカは両手で足りないでござるでするけどね。つっかえ棒に押し出され、とことこ歩きながら呟く。幸い聞こえなかったようだ。
岬に繋がる空間の歪み。ため息ひとつ。
じゃお先に、と言い残しひょいと飛び込む。
こんな事になるんじゃないか、とは思っていた。
軽く撫でてやれ。そう命じられ広場に降りたのは土色の真龍。
ワンドの柄で頭をかく。さっきより落ちてくる埃が多い。ああもう、あれ追い払ったらミザレオのナントカって川に飛び込もう。
仲間たちと顔を見合わせ、頷いて、走り出す。
挑発し、走り、踏まれかけ、回復し、黙らせ、彼の長い尾を飛びこえ、足を鉛に、石をぶつけて叩き落とし、影を縫い、凍らせ、乱れ撃ち、“鷲の目”で射抜き、泉を呼び出し、風で切り裂いて ──
古き王の力によって岩盤ごと持ち上げられたリヴェーヌ岬。
今は魔物の巣窟となったかの地の奥に王を訪ねたいのだと。
……上空に霞む浮遊島群。
精一杯見上げてみた。
ひっくり返りそうになった。
仲間の狩人が靴のつま先で支えてくれた。これで浮遊島群がよく見える。
ワンドの柄で頭をかく。霊獣だの何だの、話が大きすぎる。
くすんだ茶色の蓬髪からぱらぱらと落ちる埃に、いい加減水浴びしなきゃ、とぼんやり思う。こっちの問題の方が彼には重要だった。
同行する事になった異国の武士は「怖いものなどないでござる」と断言する。……そう言って死んでったバカは両手で足りないでござるでするけどね。つっかえ棒に押し出され、とことこ歩きながら呟く。幸い聞こえなかったようだ。
岬に繋がる空間の歪み。ため息ひとつ。
じゃお先に、と言い残しひょいと飛び込む。
こんな事になるんじゃないか、とは思っていた。
軽く撫でてやれ。そう命じられ広場に降りたのは土色の真龍。
ワンドの柄で頭をかく。さっきより落ちてくる埃が多い。ああもう、あれ追い払ったらミザレオのナントカって川に飛び込もう。
仲間たちと顔を見合わせ、頷いて、走り出す。
挑発し、走り、踏まれかけ、回復し、黙らせ、彼の長い尾を飛びこえ、足を鉛に、石をぶつけて叩き落とし、影を縫い、凍らせ、乱れ撃ち、“鷲の目”で射抜き、泉を呼び出し、風で切り裂いて ──
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